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最後列から巻き返した2人の王者

M.S.
2016年8月31日 « ハミルトン、「アロンソに強いマシンを」 | タイヤを限界までプッシュできないメルセデス »
© Gasperotti/Sutton
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シーズン第13戦ベルギーGPではエンジン交換や予選で生じたトラブルによって最後列に下がったメルセデスのルイス・ハミルトンとマクラーレンのフェルナンド・アロンソが見事な巻き返しを果たした。

スパの週末に複数回のエンジン交換を敢行したハミルトンは55グリッド降格(ギアボックス交換を含めると60グリッド降格)の処分を科され、決勝レースを前に普通の展開なら入賞も厳しいと語っていた。

また、アップデートされたパワーユニットに問題が生じたアロンソは、エンジン交換によるペナルティを言い渡された上、予選Q1でまたもエンジントラブルを抱えてストップ。予選でタイムを残せなかったため、アロンソは自らの降格分とは関係なく、他のドライバーたちに科されたペナルティを適用した上でグリッド最後列につくことになった。

ハミルトンとアロンソがグリッド最後列から挑んだ決勝は、スタート直後のターン1でフェラーリ勢とレッドブルのマックス・フェルスタッペンが接触して優勝争いから脱落するという大番狂わせに始まり、ケビン・マグヌッセン(ルノー)の大クラッシュなど、波乱の多い展開となったものの、スチュワードの審議対象となったのはバトルの中でコースを外れたフェリペ・ナッサー(ザウバー)だけだった。

2人の王者は数々のアクシデントを好機としてポジションを上げ、最終的にハミルトンが3位、アロンソが7位で入賞を遂げている。

ベルギーGPの週末を通してスチュワードが審議・裁定したインシデントおよびペナルティは以下の通り。

ベルギーGP初日:8月26日(金)

【フリー走行1回目】

◆フェリペ・ナッサー(ザウバー)
違反内容:ピットレーンを時速95.1kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:ザウバーに罰金1,000ユーロ(約11万4,000円)

◆マーカス・エリクソン(ザウバー)
違反内容:6基目のターボチャージャー(TC)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条4項(a)に違反
裁定:6基目のTC(初回の6基目エレメント使用)に対する10グリッド降格
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条4項(a)および第23条4項(f)に則り、10グリッド降格のペナルティが科される。チームは8月22日17時54分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

◆ルイス・ハミルトン(メルセデス)
違反内容:6基目のターボチャージャー(TC)、および6基目のMGU-Hを使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条4項(a)に違反
裁定:15グリッド降格、内訳は次の通り
1)6基目のTC搭載による10グリッド降格(初回の6基目エレメント使用)
2)6基目のMGU-H搭載による5グリッド降格(初回以外の6基目エレメント使用)
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条4項(a)および第23条4項(f)に則り、上記の通り15グリッド降格のペナルティが科される。チームは8月23日15時25分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

【フリー走行2回目】

◆フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
違反内容:6基目のICE(内燃機関/エンジン)、6基目のターボチャージャー(TC)、6基目のMGU-H、6基目のMGU-K、6基目のエネルギー貯蔵装置(ES)、6基目のコントロールエレクトロニクス(CE)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条4項(a)に違反
裁定:35グリッド降格、内訳は次の通り
1)6基目のICE搭載による10グリッド降格(初回の6基目エレメント使用)
2)6基目のTC搭載による5グリッド降格(初回以外の6基目エレメント使用)
3)6基目のMGU-H搭載による5グリッド降格(初回以外の6基目エレメント使用)
4)6基目のMGU-K搭載による5グリッド降格(初回以外の6基目エレメント使用)
5)6基目のES搭載による5グリッド降格(初回以外の6基目エレメント使用)
6)6基目のCE搭載による5グリッド降格(初回以外の6基目エレメント使用)
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条4項(a)および第23条4項(f)に則り、上記の通り35グリッド降格のペナルティが科される。チームは8月26日11時20分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

◆ルイス・ハミルトン(メルセデス)
違反内容:7基目のターボチャージャー(TC)、および7基目のMGU-Hを使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条4項(a)に違反
裁定:15グリッド降格、内訳は次の通り
1)7基目のTC搭載による10グリッド降格(初回の7基目エレメント使用)
2)7基目のMGU-H搭載による5グリッド降格(初回以外の7基目エレメント使用)
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条4項(a)および第23条4項(f)に則り、上に記した通り15グリッド降格のペナルティが科される。チームは8月25日12時17分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

ベルギーGP2日目:8月27日(土)

◆トロ・ロッソ
昨晩、スクーデリア・トロ・ロッソチームのマシンオペレーションに携わるメンバーが、土曜フリー走行開始11時間前の8月27日0時00分に開始し、8月27日8時00分(いずれも現地時間)に終了する8時間のピリオド中にサーキット範囲内に立ち入った。

スクーデリア・トロ・ロッソチームにとってこれが2016年F1選手権シーズンに2回許容される例外のうち1回目にあたるため、本件に対する措置は取られない。

【土曜フリー走行】

◆ルイス・ハミルトン(メルセデス)
違反内容:8基目のターボチャージャー(TC)、8基目のMGU-H、6基目のICE(内燃機関/エンジン)、6基目のMGU-Kを使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条4項(a)に違反
裁定:25グリッド降格、内訳は次の通り
1)8基目のTC搭載による10グリッド降格(初回の8基目エレメント使用)
2)8基目のMGU-H搭載による5グリッド降格(初回以外の8基目エレメント使用)
3)6基目のICE搭載による5グリッド降格(初回以外の6基目エレメント使用)
4)6基目のMGU-K搭載による5グリッド降格(初回以外の6基目エレメント使用)
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条4項(a)および第23条4項(f)に則り、上記の通り2 5グリッド降格のペナルティが科される。チームは8月25日12時17分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

◆エステバン・グティエレス(ハースF1)
違反内容:11時04分にターン4でカーナンバー94(パスカル・ウェーレイン/マノー)の走行を妨害、FIA F1スポーティングレギュレーション第31条5項に違反および、第31条6項に規定されるインシデントに関与
裁定:5グリッド降格、およびペナルティポイント3点(12カ月有効)
裁定理由:カーナンバー21はターン4でカーナンバー94の走行を妨げており、速度に大きな差がついていたこと、ならびにコース上のカーナンバー21の位置から、スチュワードがこれを危険とみなしたため。

グティエレスの累積ペナルティポイント:7ポイント(2016年8月27日時点)

◆ケビン・マグヌッセン(ルノー)
審議内容:ターン16でカーナンバー5(セバスチャン・ベッテル/フェラーリ)の走行を妨害した疑い、FIA F1スポーティングレギュレーション第31条6項で規定されるインシデントに関与した容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:両ドライバーの話を聞いた結果、スチュワードはこれ以上の措置を取らないことで同意した。

【予選】

◆予選
違反内容:下記のマシンがコースを逸脱、FIA F1スポーティングレギュレーション第27章4項に違反
裁定:FIA国際スポーティングコード第12条3項1(d)に従ってタイム抹消
裁定理由:下記のマシンが一時的にコースを逸脱し、持続的なアドバンテージを得たとみなされたため。

カーナンバー  ドライバー  チーム  時刻   抹消タイム 
    12 フェリペ・ナッサー ザウバー 14時06分42秒 1分49秒425
    20 ケビン・マグヌッセン ルノー 14時09分10秒 1分49秒225

◆フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
スチュワードは予選でタイムを記録していないカーナンバー14がレースでスタートする許可をマクラーレン・ホンダから求められた。FIA F1スポーティングレギュレーション第35条1項に基づき、当該ドライバーがこのイベントのフリー走行で十分なタイムを記録しているため、スチュワードはカーナンバー14フェルナンド・アロンソにレーススタートの許可を与えた。

ベルギーGP決勝:8月28日(日)

◆フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
違反内容:7基目のICE(内燃機関/エンジン)、7基目のターボチャージャー(TC)、7基目のMGU-H、7基目のMGU-Kを使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条4項(a)に違反
裁定:25グリッド降格、内訳は次の通り
1)7基目のICE搭載による10グリッド降格(初回の7基目エレメント使用)
2)7基目のTC搭載による5グリッド降格(初回以外の7基目エレメント使用)
3)7基目のMGU-H搭載による5グリッド降格(初回以外の7基目エレメント使用)
4)7基目のMGU-K搭載による5グリッド降格(初回以外の7基目エレメント使用)
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条4項(a)および第23条4項(f)に則り、上記の通り25グリッド降格のペナルティが科される。チームは8月27日15時40分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

◆ルイス・ハミルトン
違反内容:レース前のパルクフェルメ期間中にギアボックスに施されたFIAの封を解除、FIA F1スポーティングレギュレーション第34条2項および第23条6項に違反
裁定:ピットレーンスタート
裁定理由:カーナンバー44のギアボックスからFIAの封が取り除かれたため、同参加者はピットレーンスタートを義務付けられると共に、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条8項に記された手順に従わなくてはならない。

◆ルイス・ハミルトン
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条6項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:技術代表によれば封印は監督の下に解除されていたため、レース前のパルクフェルメルールに抵触しない。第23条6項(e)に則り、ギアボックス交換に対して5グリッド降格のペナルティが科される。

【決勝】

◆フェリペ・ナッサー(ザウバー)
違反内容:カーナンバー12がターン55とターン6の間でコースを離脱してアドバンテージを獲得、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条4項に違反
裁定:5秒のタイムペナルティ
裁定理由:当該ドライバーはブレーキング時にアウトサイドからカーナンバー31(エステバン・オコン/マノー)をオーバーテイクしたものの、その動きを完了するためにターン5とターン6でワイドに走行したため。

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