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ハミルトン優勝! グロージャンが今季初表彰台

M.S.
2015年8月23日
1-2のメルセデス勢と共に今季初表彰台に上ったロマン・グロージャン © Sutton Images
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ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットにて、23日(日)日本時間21時から2015年FIA F1世界選手権第11戦ベルギーGP決勝が実施された。

22日(土)に行なわれた予選ではメルセデスのルイス・ハミルトンが今季10回目、6戦連続のポールポジションを獲得し、チームメイトのニコ・ロズベルグが2番手に。約1カ月ぶりのレースウイークエンドである今週末も、前半戦と変わらぬ顔ぶれがフロントローに並んだ。

決勝レースに先立ち、多くのペナルティによりグリッド順が変わっている。予選4番手のロマン・グロージャン(ロータス)はギアボックス交換により5グリッドダウンの9番手スタートになる。予選14番手のキミ・ライコネン(フェラーリ)も同じくギアボックス交換、15番手のマックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)がエンジン交換。さらに予選17番手と18番手のマクラーレンコンビが2回のエンジン交換を実施しており、グリッド後方16番手以降の並びはライコネン、ロベルト・メルヒ(マノー・マルシャ)、フェルスタッペン、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(同)となった。

スパ・フランコルシャンのサーキット距離はカレンダー最長の7.004kmで、ドライバーの腕が試されるテクニカルなコースとしてファンやドライバーに高い人気を誇る。ピレリはスパを戦うタイヤとしてミディアムコンパウンドとソフトコンパウンドを持ち込んでおり、スタート時にプライムのミディアムを履いていたのは14番グリッドのフェリペ・ナッサー(ザウバー)と最後方のマクラーレン勢だった。

予測不能な雨がもたらす独特の"スパウェザー"が混乱をもたらすことでよく知られるベルギーGPだが、今年は決勝日までの日程を通じて晴天に恵まれており、レーススタート時の天候は晴れ、気温23度、路面温度38度、湿度40%のコンディションとなっている。

レースはスタート前からイレギュラーが発生する波乱の展開だった。フォーメーションラップで11番手のニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)がパワーロスを訴え、チームはいったん出したピットインの指示を撤回するも、スターティンググリッドについたヒュルケンベルグはやはり動くことができず、エクストラフォーメーションラップが行われた。

2度目のフォーメーションラップ中に10番グリッドのカルロス・サインツ(トロ・ロッソ)も異変を訴える。サインツはグリッドにつかずにピットに戻り、レースは周回数を43に減らしてスタートに至った。

今回からスタート手順が変更されており、クラッチのバイトポイントについてドライバーにアドバイスすることが禁止されている。新方式で実施された初めてのスタートで好発進を決めたのは2列目の4番グリッドについていたセルジオ・ペレス(フォース・インディア)で、先頭のハミルトンにぴたりと並びかける。一方、2番グリッドのロズベルグはポジションを落としてしまった。

1周目を終えて得点圏内のオーダーはハミルトン、ペレス、ダニエル・リカルド(レッドブル)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、ロズベルグ、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、パストール・マルドナド(ロータス)、グロージャン、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、ダニール・クビアト(レッドブル)になっていた。

マルドナドは2周目に「エンジンを失った」とチームに訴えており、自力でピットに帰還するも結局はリタイア。スタートできなかったヒュルケンベルグもそのままレースを終えた一方、サインツは周回遅れながらも隊列に加わっている。

8周目にリカルドが初回のタイヤ交換を行ったのをきっかけに、9周目にはペレスとボッタスがピットへ向かった。しかし、ソフトタイヤを装着したはずのボッタスが、右リアタイヤのみミディアムになっているという珍事が発生。ボッタスにはドライブスルーペナルティが科された。

13周目にピットインしたロズベルグはペレスの前でコースに加わることに成功し、トップのハミルトンは14周目にタイヤを交換した。ピットストップの動きが落ち着いたタイミングでトップ10にはハミルトン、ロズベルグ、ペレス、リカルド、グロージャン、ベッテル、クビアト、マッサ、キミ・ライコネン(フェラーリ)が並ぶ。タイヤはソフトからミディアムに履き替えたドライバーが多かったが、ペレスやグロージャンはソフトからソフトにつないでいた。

18周目にリカルドをパスしたグロージャンは、20周目にペレスを料理して3番手に浮上する。ペレスは同周回の最後に2回目のタイヤ交換を実施した。その直後、リカルドが最終コーナーを抜けたところでストップしてしまい、バーチャルセーフティカーが導入されている。

この機にグロージャンがピットへ向かい、マッサ、ライコネン、フェルスタッペン、ボッタスもそれに続く。ハミルトン、ロズベルグ、ベッテルのトップ3が第2スティントを走り、4番手から後ろの面々は予定のタイヤ交換を完了した形になった。

ハミルトンは31周目、ロズベルグは翌周にミディアムからソフトに履き替えるも、ピットインすると大きく後退することになるベッテルは15周目に装着したミディアムタイヤで走り続けていた。

36周目、サインツがガレージにマシンを収め、一足先にレースを終えた。

タイヤをケアしながらチェッカーフラッグを目指す3番手ベッテルにグロージャンがひたひたと迫っていく一方、後方では比較的新しいソフトタイヤを履くクビアトが古いミディアムのライバルたちに襲いかかっていく。F1キャリア2年目のクビアトは37周目にライコネンをかわして7番手に上がると、40周目にはマッサ、41周目にペレスをオーバーテイクした。

その間もベッテルのDRS圏内を維持し、自らのタイヤも厳しくなっている中でじっと隙をうかがったグロージャン。チャンスは42周目に意外な形で訪れた。1ストップで走り切るというきわどい勝負を選んだベッテルの右リアタイヤから一部の構造物がちぎれ飛んだ次の瞬間、完全にバーストしてしまったのだ。

レースは次の周回に終了し、ハミルトンとロズベルグがメルセデスの1-2フィニッシュを決めた。ギアボックス交換でペナルティを受けながらも粘り強いレースをしたグロージャンが3位で今季初の表彰台に上っている。

果敢な連続オーバーテイクを見せたクビアトが4位に入り、5位以降はペレス、マッサ、ライコネン、フェルスタッペン、ボッタス、マーカス・エリクソン(ザウバー)までがポイントを獲得した。

11位ナッサーに次いで、ベッテルはピットで12位完走扱い。アロンソ、バトン、メルヒ、ウィル・スティーブンス(マノー・マルシャ)までが完走を果たしている。

次戦は高速バトルの第12戦イタリアGP。最初のセッションである金曜フリー走行1回目は9月4日(金)日本時間17時スタート予定だ。次戦もお楽しみに!

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