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規定をすり抜けるための戦術的リタイア

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2012年4月27日 « バトンはテストの必要性感じず | エクレストン婚約! »
コース上以外でも各チームの"戦術"が繰り広げられている © Sutton Images
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ギアボックスの使用制限ルールの抜け穴を利用するため、バーレーンで2つのチームが密かに"トリック"を使ったと専門誌が指摘している。

中国GP後にギアボックスの問題が見つかったウィリアムズのパストール・マルドナドは、先週の日曜日、5グリッド降格しなければならなかった。

コスト削減を目的として、F1では5戦連続で1つのギアボックスを使うことが定められており、予定外の交換にはペナルティが科される。

だが、いくつかのギアボックストラブルは"戦術的理由のために偽装された可能性がある"というレポートがドイツ誌『Auto Motor und Sport(アウトモートア・ウント・シュポルト)』に掲載された。

チームはなぜそのようなことをするのだろうか?

バーレーンのレースでポイント圏外を走っていたブルーノ・セナに対し、ウィリアムズはリタイアを指示。

「ブレーキペダルにひどいバイブレーションを感じるようになっていた」とブルーノは述べており、「アクシデントを避けるためにピットインする決定が下された」という。

しかし、アウトモートア・ウント・シュポルトはこれに反論。「彼のリタイアは戦術的なものだ」と述べた。

同誌によると、ウィリアムズのマシンには2台ともバーレーンの週末前に製造上の欠陥が見つかっており、修正はバルセロナまでできないという。

ギアボックスの連続使用ルールでは、純粋なリタイア――理由は何であれ――には次戦でのグリッドペナルティが免除されている。シーケンス外でギアボックスを交換した場合でもこれは適用される。

バーレーンではマクラーレンのジェンソン・バトンもチェッカーフラッグを受けていない。

残り数周となった段階で、バトンはパンクチャーのためにピットインを強いられた。彼のエキゾーストは壊れて異音を上げており、高温のガスがタイヤに吹き付けていたと考えられる。

「その1周後、セクター2で自己ベストをマークしていたにもかかわらず、バトンはまたピットに戻ってしまった」とレポートは指摘。

公式上の説明はディファレンシャルトラブルとされている。だが、このリタイアもブルーノと同様、"おそらくは戦術的理由によるもの"だと同誌は主張する。

「バトンは13番手に後退しており、ポイント圏内に食い込む望みはなかった」

リタイアしたことによって彼はバルセロナで新品のギアボックスを、ペナルティなしで使うことができる。

マクラーレンにはそれ以上の利益があるとジャーナリストのミハエル・シュミットは指摘する。彼らはマシンのリアを修正する計画であり、それにはギアボックスの形状を変える必要があるという。

バトンが戦術的リタイアをしていなかったら、新しいギアボックスの搭載はモナコまで待たなければならなかった。

一方、ミハエル・シューマッハはレース前、ギアボックスの封印シールをはがしたために、彼も5グリッドのペナルティを科された。

だがこれにより、バルセロナでは完全なギアボックス交換が認められることになり、軽量化されたまったく新しいカーボンハウジングデザインのものが用意されているとのことで、W04のピレリタイヤへの処理を改善する見込みだ。

チームメイトのニコ・ロズベルグはモナコまで新型ギアボックスを使えない。

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