バーレーンGP

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  • 夜の闇に輝く光

ファインダー越しのF1 - 2016年バーレーンGP

Mark Sutton / Jim
2016年4月12日

F1フォトグラファーのマーク・サットンが各グランプリで撮影した特選画像を紹介する『ESPN』独占コラム、2016年シーズン第2戦バーレーンGP編!

【マーク・サットン 2016年4月11日】

スパーキーレッドブル

© Andre/Sutton
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たとえ、日が暮れるにしたがって投光照明の光が強くなるとはいえ、火花が散れば夜の光景が華やかに映る。この画像はセーフティカーが停車しているすぐ隣、ピットレーンの端からロングレンズで撮影した一枚。レンズは500mmだ。時速200マイル(約時速322km)でストレートを駆け抜けていくマシンをとらえようと思い、ピットレーンの端まで行った。もちろん、シーンを逃す可能性もあるが、それでも、場合によってはこれだけの素晴らしいショットをカメラに収められる。特に、この付近の路面はそれほどスムーズでなく、マシンがボトムアウトするからだ。

最初の走行では他のマシンに比べてレッドブルがかなり低かったように思う。そのため、他車よりも多くの火花を上げていた。そのおかげで本当に素敵な写真を撮れたわけだが、マシンの動きを追いかけながらシャッターを切らなければならず、さらに、火花を強調するためにスロースピードで撮影するので画像自体はぼやけてしまう。2,000ないし3,000枚ほど撮影したストレートを通過するマシン画像の中でもレッドブルがずば抜けて華々しい。

DNS

© Sutton Images
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この場面はおそらくバーレーンGP週末の最も重要な一瞬だったはずだ。いつも通り、われわれは多くのカメラマンを配置し、コースのあらゆる場所に陣取っていた。私自身はウオームアップの準備時間はグリッドで撮影することにして、その後はフォーメーションラップの4分の3をここで撮ろうと思い、ふらりとこのコーナーに出た。ストレートではドライバーたちがマシンを振ることはあまりないので、オープニングラップで全体が少しバラけたところをとらえれば、いくつか集団に分かれた良いシーンが撮れるのではないかと考えていたのだ。撮影していると、コーナーに差し掛かったセバスチャン・ベッテルのマシンが煙を吹き上げている。ちょうどエンジンがコーナーを回りきったところでシャッターを切る。彼が通過していくと、私はすぐに画像をオフィスに送った方がいいだろうと考えた。一年を通して(ドライバーあたり)5基のエンジンしか使えないこと、そしてメルセデスにとっては突如としてこの日のレースがはるかに楽になった瞬間でもあったので、今回のレースしかり、今年全体においても重要な一瞬だったと思ったからだ。

チャンピオンここにあり

© Sutton Images
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初日のフリー走行前、パドックに現れたルイス・ハミルトンの姿を見た。トレーナーと言葉を交わした彼はその後、携帯電話を取り出すと『Snapchat(スナップチャット)』を撮り始める。実はオーストラリアで彼は警告を受けている。FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)はパドックでの撮影に非常に厳しく、それらのルールは全員が従わなければならない。たとえ、3度の世界チャンピオンであっても。ルイスはこのショットを撮ろうと2回チャレンジしていたのだが、この場面全体をカメラに収めるならばと考えた時、私はカメラマンの集団に加わるよりも、むしろ彼の後方に行こうと思った。うまい具合に撮れている。ハミルトンのようなドライバーがパドックに到着すると、どれほどの注目を集めるのか、これでお分かりいただけるだろう。個人的にはFOMが制限を緩和するのが賢明だと思っている。『Twitter(ツイッター)』や『Instagram(インスタグラム)』、スナップチャットのハミルトンのフォロワー数を見れば、彼がF1の関心を高めるためにどれだけ貢献しているかが分かるはずだ。

日暮れに灯る光

© Sutton Images
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© Sutton Images
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これらはバーレーンGP週末に同サーキットが見せた2つの顔を表した良い写真だと思う。FOMの撮影を担当するパドッククラブの知人からヘリコプターでの撮影に誘われた。土曜日のフリー走行と予選の合間に、一気に2,500フィート上空だ! 地上にいると、サーキットが密集しているように感じるのに、実際は何もない土地のド真ん中にあるのだと分かる。加えて、沿岸ともかなり近いのに地上ではそのことに気づかない。上空から見ると本当に小さく、コースはとてもシンプルに見え、ツイスティな部分とコーナーはハンガリーのようでもある。こういうタイプの写真を撮るレースと言えばシンガポールがそうだが、バーレーンはシンガポールと違い、どちらの写真からもサーキットが遠く離れた場所にあることが見て取れる。高いところから広い範囲を見渡せるようになると、かなり孤立した場所のように思える。

Sutton Images | Twitter

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