オーストリアGP

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ロズベルグが僚友を抑えて快勝!

M.S.
2015年6月21日

オーストリア・シュピールベルクの緑美しい丘に位置するレッドブル・リンクにて、21日(日)日本時間21時から2015年FIA F1世界選手権第8戦オーストリアGP決勝が実施された。

前日の予選ではポールポジションを懸けた最後のタイムアタックでメルセデスの両マシンがコースオフを喫するという展開の末、ルイス・ハミルトンがグリッドの先頭を占め、ニコ・ロズベルグが2番グリッドにつくことになった。フェラーリのセバスチャン・ベッテルが予選3番手につけた一方、チームメイトのキミ・ライコネンはコミュニケーション上のミスでQ1落ちを喫している。

なお、レッドブルのダニール・クビアト(予選8番手)とダニエル・リカルド(同14番手)は今季5基目のエンジンを投入したためにそれぞれ10グリッド降格のペナルティを受けた。また、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソ(予選15番手)はエンジンとギアボックスの交換、ジェンソン・バトン(同17番手)はパワーユニット一式を改めたため、それぞれ25グリッド降格のペナルティ。グリッド降格でペナルティを消化しきれない分が発生するリカルドは5秒のタイム加算、アロンソはドライブスルー、バトンは10秒のストップ・アンド・ゴーに換算された。

スタート時のタイヤとしてソフトタイヤをチョイスしていたのは10番グリッドのパストール・マルドナド(ロータス)、13番グリッドのセルジオ・ペレス(フォース・インディア)、14番グリッドのライコネン、18番グリッドのリカルドだった。

サーキットは1周4.302km、決勝レースは71周で実施される。今週末に使用されるドライタイヤとしてはピレリのスーパーソフトコンパウンドとソフトコンパウンドの2種類が選ばれた。セッションスタート時の天候は曇り、気温14度、路面温度27度、湿度44%のドライコンディションだった。

シグナルオフと同時に全車が始動すると、ターン1でロズベルグがハミルトンの前に出る。ハミルトンは続くコーナーで抜き返そうとするもののロズベルグが抑えて競り合いが続いたが、後方でクラッシュが起こってセーフティカーが導入された。

激しい衝突を起こしたのは、なんとライコネンとアロンソのチャンピオンコンビだった。アロンソが後ろからライコネンに接触し、ウオールに擦りながらライコネン車に半ば乗り上げる形でストップしてしまう。両者ケガはない様子で、マシンから降りた2人は軽く互いの手にタッチしてからその場を去っていった。

セーフティカー導入中にダニール・クビアト(レッドブル)がピットでノーズを交換し、マノー・マルシャのウィル・スティーブンスがコースサイドでマシンを止めた。トップ10のオーダーはロズベルグ、ハミルトン、ベッテル、マッサ、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、マックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、フェリペ・ナッサー(ザウバー)、カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)、ロマン・グロージャン(ロータス)となっている。

6周目にレースが再開されると、上位勢はそれぞれのポジションをキープ。マルドナドが僚友グロージャンに襲いかかるも、ここもオーダーに変化はなかった。隊列の後方ではバトンがスローダウンし、チームの指示によってリタイアした。

アロンソとライコネンの接触はレース後の審議対象となり、ザウバーのマーカス・エリクソンはジャンプスタートでドライブスルーペナルティを科されている。

先頭ではハミルトンがロズベルグから2秒前後の位置をしばらく維持していたが、次第にその差は開いていく。先週に初挑戦のル・マン24時間を制して一躍時の人になった5番手ヒュルケンベルグだが、ボッタスからプレッシャーを受け続け、25周目についにポジションを奪われている。上空では一部に晴れ間が見え、路面温度は35度に上昇していた。

ボッタスとヒュルケンベルグは初回ピット作業後にまたポジションが入れ替わったが、コース上で再びボッタスが前に出た。

33周目の時点で上位6名はまだピット作業を実施していないロズベルグ、ハミルトン、ベッテル、マッサ、ペレス、マルドナドというメンバーだった。この中で最初に動いたのはロズベルグで、激しいブレーキングでタイヤスモークを上げながら素早くピットインを済ませている。

ハミルトンは35周目にピットへ向かったが、コース復帰時に白線を踏んだとして審議の対象に。37周目にピットインしたベッテルは右リアタイヤの交換に手間取り、10秒以上を費やして何とか隊列に復帰した。また、同じ頃にピットへ戻ったグロージャンはオーバーテイクを重ねた奮闘むなしく、ギアボックストラブルに見舞われたマシンをガレージに戻した。サインツもマシンを降り、リタイアは6台を数えた。

ハミルトンには審議の結果5秒加算のペナルティが科されており、50周目の時点でロズベルグとハミルトンのギャップが6.8秒、ハミルトンとマッサの差が16.4秒だった。4番手からはマッサ、ベッテル、ボッタス、ヒュルケンベルグ、フェルスタッペン、リカルド、マルドナドが得点圏内を走っており、リカルドは1度もピットインしていない状態。スーパーソフトでスタートした面々はソフトに履き替えていた。

51周目にタイヤを交換したリカルドは11番手から最後のポイントを目指し、61周目にナッサーをパスして得点圏内に浮上している。終盤に激しいバトルを見せたのは3番手マッサ対ベッテルと7番手フェルスタッペン対マルドナド。後者は69周目にマルドナドに軍配が上がったが、前者についてはマッサが今季初表彰台を守り切った。

無線でタイヤの状態について強い懸念を訴えていたロズベルグだが、最後まで先頭を譲ることなくトップチェッカーを受けている。2位はハミルトン、3位マッサがハミルトンから13.7秒遅れでフィニッシュラインを通過した。

4位ベッテルからボッタス、ヒュルケンベルグ、マルドナド、フェルスタッペン、ペレス、リカルドまでがポイントを獲得。11位ナッサー以下、クビアト、エリクソン、ロベルト・メルヒ(マノー・マルシャ)までが完走を果たしている。

次戦は伝統のシルバーストーンが舞台の第9戦イギリスGP。最初のセッションである金曜フリー走行1回目は7月3日(金)日本時間18時スタート予定だ。次戦もお楽しみに!

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