オーストラリアGP

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「こんなんで俺の邪魔すんな!」

Jim
2018年3月27日
© Jerry Andre/Sutton Images
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メルセデスが確実視された勝利を逃し、フェルナンド・アロンソがマクラーレンにルノーを信じるに足る理由を示したシーズン開幕戦オーストラリアGPより『ESPN』特選のチームラジオを紹介する。

「ピットボードをどこにやったんだ? ボードを出すのはそんなに難しいことじゃないだろ?」

新シーズン最初の無線はやはりこの人から始めるべきだろう。キミ・ライコネンだ。初回フリー走行の手始めにイラツイたメッセージをフェラーリのピットウオールに送った。

「ありがとう、みんな。グリッドペナルティに感謝だね。どうも」

金曜フリー走行2回目終了時、コントロールラインを通過したダニエル・リカルドがこの後に待ち受けるペナルティを意識して発したメッセージ。リカルドはセッション中に赤旗が振られた際、規定の速度まで減速できなかったとして3グリッド降格処分を科せられた。

「フェルナンド、フェルスタッペンがスピンした。今はサインツの前を走っている」
「OK。もうちょっとはっきり言って。長いレースなんだからさ。もうエネルギー切れなんじゃない」
「おいおい、君と一緒にレースしているんだぞ。エネルギーはバリバリさ。さあ、いってやろうぜ!」

レース序盤、マクラーレンのピットウオールからエネルギーを引き出そうと、けんか腰に話しかけたフェルナンド・アロンソ。

© Manuel Goria/Sutton Images
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「もうちょっとペースがほしい、キミ。セブは(1分)28.5秒で周回中。君は28.7秒だ・・・」
「で、彼はまだストップしていないの、それとも・・・」
「まだだ!」
「なんじゃそりゃ。今言うのかよ。急ぎじゃないって言ってたじゃん! こんなんで俺の邪魔すんな!」

セバスチャン・ベッテルが第1スティントを長く走っていたことを知らされず、フェラーリの戦略に憤慨するライコネン。この後、バーチャルセーフティカーのタイミングが功を奏し、ラップリーダーに躍り出たベッテルが優勝し、2番手スタートだったライコネンは3位に甘んじた。

「みんな、何があった? ベッテルがピットにいるって何で教えてくれなかったの?」

27周目、ピットレーンから出てきたベッテルの赤いフェラーリが目前でコース復帰し、困惑するルイス・ハミルトン。

「僕がミスしちゃった感じ? それとも? セーフティカー1ラインの手前でもっと速く走るべきだった?」
「ルイス、われわれは問題ないと思っていたんだ。ただ、何かが間違っていたのは明らかだ」

ベッテルに逆転を許した答えを探るハミルトンとメルセデス。

「レース終盤のアプローチをどうしたいかちょっと考えてほしい。毎ラップ、アタックしたいのか、それとも、リラックスしてからもう一度いくか?」
「彼に息つく暇も与えたくない!」

ライコネンと3番手を争っていたダニエル・リカルドが終盤のアプローチ方法を明白に示した一言。

© Jerry Andre/Sutton Images
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「まだプッシュできない? どれだけいっていいのか教えて。ねえ、もういっちゃうよ!」

終盤、ベッテルとの直接対決を自らの手で決着させるべく、エンジンを加速させ、最後の攻撃を仕掛けにいったハミルトン。しかし、次のラップのターン9でワイドに膨らんでしまい、その目的は果たせずに終わった。

「そうだ、フェルナンド! 5位だ、5位だぞ。最高のドライブだった」
「みんな、よくやった。誇りだよ。長い冬だったね。これまで長いシーズンだった。でもようやく戦える。僕らは戦えるんだよ」

Hondaと過ごした悲惨な3年を経て、5位入賞を果たしてルノーエンジン搭載の新時代を好発進させ、マクラーレンにモチベーションを高めるメッセージを送ったフェルナンド・アロンソ。

© Manuel Goria/Sutton Images
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