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プレッシャーに耐えたハミルトン

Kay Tanaka
2011年11月14日 « アブダビGP決勝後の記者会見パート2 | ピレリ、ベッテルのトラブル調査へ »

過去2年のアブダビGPを制し、3連覇を狙っていたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、わずか1周を走っただけでリタイアとなった。2011年アブダビGPを制したのは予選2番手からスタートしたルイス・ハミルトン(マクラーレン)だった。

フォース・インディアがコンストラクターズ選手権6位を手にすることはほぼ確実となっているが、同選手権7位を争うザウバーとトロ・ロッソは、小林可夢偉が8戦ぶりの入賞を果たしたことにより、1ポイント差で最終戦に向かうこととなる。ドライバーズ選手権でも可夢偉は1ポイントを加えたことにより、ハイメ・アルグエルスアリとの差を2ポイントに広げてランキング12位を死守した。

【レッドブル】
セバスチャン・ベッテル(予選:ポールポジション/決勝:リタイア)
マーク・ウェバー(予選:4番手/決勝:4位)

ベッテルは申し分のないスタートを切って先頭でターン1を通過したが、ターン2でスピンアウトしてコースオフ。右リアタイヤのパンクチャーに見舞われ、約5kmを3輪で走行しながらピットに戻るも、ガレージへの帰還でフロアやサスペンションにダメージが発生したためにリタイアを決断した。ウェバーは表彰台を争ったものの、1回目のピットストップでタイムロスがあり、その後最終ラップだけプライムを履くという超変則的3ストップ作戦に切り替えたが、4位が精いっぱいの結果だった。レッドブルが表彰台に上れなかったのは2010年韓国GP以来のことで、ベッテルがリタイアを喫したのも同レース以来。また、ベッテルが2004年にシューマッハが打ち立てたシーズン13勝という最多勝記録に並ぶ可能性も消滅している。

【マクラーレン】
ルイス・ハミルトン(予選:2番手/決勝:優勝)
ジェンソン・バトン(予選:3番手/決勝:3位)

決勝レースにメタリックカラーの新ヘルメットをかぶって臨んだハミルトンは、オープニングラップのターン2でベッテルが消えたことにより、自動的にラップリーダーとなった。その後のレースを巧みにコントロールし、特に2番手アロンソとのギャップをしっかりマネジメントしてシーズン3勝目を手にしている。バトンはKERSのトラブルに見舞われてしまったが、表彰台フィニッシュを果たした。ドライバーズ選手権2位争いでアロンソに対して10ポイントリードし、最終戦に挑む。

【フェラーリ】
フェルナンド・アロンソ(予選:5番手/決勝:2位)
フェリペ・マッサ(予選:6番手/決勝:5位)

アロンソはスタートでウェバーを攻略してポジションを上げると、バトンとの争いも制して2番手に浮上。ファステストラップをマークしてハミルトンを追い、最後のピットストップを遅らせることで逆転を狙ったが、功を奏さなかった。一時は表彰台も狙える位置で走っていたマッサだが、コース上でスピンを喫する場面もあり、5位フィニッシュ。

【メルセデスGP】
ミハエル・シューマッハ(予選:8番手/決勝:7位)
ニコ・ロズベルグ(予選:7番手/決勝:6位)

今週末のメルセデスGPはコース上でのオーバーテイクを意識したトップスピード重視のセッティングではなく、比較的ダウンフォースを付け気味のセットアップでアブダビGPに臨んだ。予選でも決勝でも堅実的に4番手チームとしてのポジションを維持し、ポイントを積み重ねている。

【ルノー】
ブルーノ・セナ(予選:14番手/決勝:16位)
ヴィタリー・ペトロフ(予選:12番手/決勝:13位)

今週末のルノーはフォース・インディアやザウバーに対抗できるほどの速さを発揮できず、トロ・ロッソにもやや遅れを取るポジションだった。ペトロフは12番手からスタートしたがコース上でオーバーテイクされるシーンが目立ち、ブルーノ共々ポジションを下げてゴール。コンストラクターズ選手権5位の座は確実とはいえ、3戦連続でノーポイントに終わるという厳しい状況が続く。

【ウィリアムズ】
ルーベンス・バリチェロ(予選:ノータイム/決勝:12位)
パストール・マルドナド(予選:17番手/決勝:14位)

9基目のエンジンを積んでレースに挑んだマルドナドに加え、バリチェロにもエンジントラブルが発生。最後尾からスタートを切った両者はポイント争いに加わる走りを見せたが、1ストップ作戦で入賞を狙ったマルドナドが青旗無視によりドライブスルーペナルティを科されてしまう。さらにマルドナドにはレース後、別の青旗無視により30秒のタイム加算ペナルティが与えられた。

【フォース・インディア】
エイドリアン・スーティル(予選:9番手/決勝:8位)
ポール・ディ・レスタ(予選:10番手/決勝:9位)

今週末のフォース・インディアは予選でレッドブル、マクラーレン、フェラーリ、メルセデスGPに次ぐポジションを手にし、レースでもしっかりダブル入賞を果たしてコンストラクターズ選手権6位の座をより強固なものにすることに成功。特に際立ったのが、オプションスタートで2ストップ作戦のスーティルと、プライムスタートで1ストップ作戦のディ・レスタがしっかり期待どおりの結果を残したこと。チームが求める仕事をほぼ完ぺきにこなしたと言っていいだろう。

【ザウバー】
小林可夢偉(予選:16番手/決勝:10位)
セルジオ・ペレス(予選:11番手/決勝:11位)

可夢偉はスタートでプライムを履き、短い第1スティントを走った後にオプションを2セット履く予定だった。しかし、序盤のラップタイムが優れたものではなかったこともあり、わずか5周でピットイン。オプションでの走行時間が長くなったが、コース上でオーバーテイクを決めながらもタイヤにダメージを与えないように走行し、入賞圏内に飛び込んだ。ちなみに可夢偉のファステストラップはウェバー、バトン、ハミルトンに次ぐ4番手タイムだ。ペレスも入賞を狙ったが、1周目にフロントウイングを傷めて緊急ピットストップを強いられたのが痛かった。

【トロ・ロッソ】
セバスチャン・ブエミ(予選:13番手/決勝:リタイア)
ハイメ・アルグエルスアリ(予選:15番手/決勝:15位)

ザウバーと激しく争うトロ・ロッソだが、今週末はやや期待外れに終わった。特にブエミにはマシントラブルが発生してしまい、最近の4戦で3回目となるリタイア。アルグエルスアリにはレース後、青旗無視によるタイム加算ペナルティが与えられている。ザウバーとの最終決戦は2週間後、インテルラゴスで行うことになる。

【ロータス】
ヘイキ・コバライネン(予選:18番手/決勝:17位)
ヤルノ・トゥルーリ(予選:19番手/決勝:18位)

序盤はウィリアムズ勢を抑えて走行していたコバライネンだが、競争力のあるラップタイムを維持することはできず。それでも、トゥルーリと共にダブル完走を果たしている。

【HRT】
ダニエル・リカルド(予選:21番手/決勝:リタイア)
ビタントニオ・リウッツィ(予選:23番手/決勝:20位)

2戦ぶりにコックピットに戻ったリウッツィだが、予選でリカルドの前に出ることはできず。レースではリカルドに電気系トラブルが発生し、リウッツィのみが完走するという結果になった。

【ヴァージン】
ティモ・グロック(予選:20番手/決勝:19位)
ジェローム・ダンブロジオ(予選:22番手/決勝:リタイア)

前戦ではグロックに不運があったが、今週末はダンブロジオがブレーキトラブルでリタイア。グロックはHRT勢との戦いを制したが、チームとしてはヴァージンと大きな差があるままだ。

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