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2011年第18戦ドライバーコメント決勝

Kay Tanaka / Jim / Me
2011年11月14日 « ハミルトンが勝利! ベッテルはリタイア | アブダビGP決勝後の記者会見パート1 »

2011年アブダビGPを制したのはポールシッターのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)ではなく、予選2番手のルイス・ハミルトン(マクラーレン)だった。

ベッテルは1周目のターン2で戦線を離脱してしまったが、ハミルトンは55周のレースを支配し、今シーズン3勝目。2位にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、3位にジェンソン・バトン(マクラーレン)が入ったことで、レッドブルは今シーズン初めて表彰台フィニッシュを逃した。

ドイツGP以来入賞がなかった小林可夢偉(ザウバー)は、予定よりも早めに1回目のピットストップを行ってプライムからオプションにタイヤ交換を実施すると、コース上でオーバーテイクを決めて10位入賞を果たしている。

レースを終えたドライバーたちのコメントは以下のとおり。

【レッドブル】

セバスチャン・ベッテル(リタイア)

「第1コーナーの出口ではすべてが順調だったけど、第2コーナーに入った時に右リアに変な感触があったんだ。驚くような動きに対処しなければならず、その後は右リアタイヤが宙に浮いてしまって何もできなかったよ。パンクチャーを抱えてスピンしちゃったんだ。ピットに戻った時にはサスペンションにもダメージが発生していて、走行を続けることができないと判断した。今週末の僕たちは、これ以上優れたことができない状態だった。何がパンクチャーを発生させたのか、原因を究明する必要がある。いいスタートができ、あの時点までは大満足していたんだ。こんなに早い段階でレースを終えるのはキツいね。僕らにできることはあまりなかったから、その後はピットウオールに座って少し勉強する機会に充てたよ」

マーク・ウェバー(4位)

「2回目のピットストップでオプションタイヤを履いたのは、少し異なった方法でレースを進めるためだ。明らかに賭けだったけどね。DRSゾーンが2カ所あるというのはトリッキーだったよ。1つ目のDRSでは簡単にオーバーテイクできるんだけど、2つ目はそうもいかなかった。だからジェンソン(バトン/マクラーレン)をパスした後にやり返されちゃったんだ。今日のDRSはちょっとしたカラクリみたいなものだと思う。オーバーテイクのために動いても、ターン11の時点でオーバーテイクを達成するのは難しいんだ。第1スティントの終盤にはジェンソンに並んでいいペースを発揮できた。彼は僕らよりも1周早くピットストップを行い、このことは僕らにとって悪い事じゃなったけど、僕たちの1回目のピットストップは最悪だったから、タイムロスを喫したんだ。それで後方に下がってしまったね。何とか上位にマシンを戻したけど、そこからポジションを上げることはできなかった」

クリスチャン・ホーナー(チーム代表)

「昨日は素晴らしい予選を過ごしただけに、本当にフラストレーションを感じるレースになった。セバスチャンが完ぺきなスタートを決め、リードを保って第1コーナーに進入したのだが、一瞬のうちにタイヤの内圧が下がってしまったことにより、彼はもはや単なる客(のようにマシンをコントロールできない状態)となってしまった。サスペンションにもダメージが発生したことにより、今日はマシンをリタイアさせる以外に方法がなかったのだ。マークはジェンソンと接近戦を繰り広げた。1回目のピットストップではホイールナットにトラブルが生じ、フェリペ・マッサ(フェラーリ)の後ろに下がってしまった。そのため、異なった戦略を展開することにして3ストップに切り替えたのだが、それがマッサを倒しジェンソンに挑む唯一のチャンスだった。残念ながら十分なギャップを生みだすには周回数が足りなかったのだが、いい取り組みだったしマークは素晴らしいドライブを見せた。4位というのは、今日のわれわれが可能だった最高成績だろう。過去2年にわたりこのサーキットはわれわれにとって優れたものだったので、タイヤの問題によって今シーズン初のリタイアを喫してしまうのは不満だ。素晴らしいドライブを見せたルイス(ハミルトン/マクラーレン)を祝福したい」

【マクラーレン】

ルイス・ハミルトン(マクラーレン)

「とにかくファンタスティックな結果だ。普段の僕は自分に対する最大の批評家で、ミスを犯した場合は厳しく自責するんだけど、今日はすべてを最大限に生かせた気がするんだ。常にプレッシャーを受けながらミスをせずにペースを維持できたことには本当に満足している。レースの大部分で集中したのは、フェルナンド(アロンソ/フェラーリ)とのギャップをマネジメントすることだ。彼は本当に強力なドライバーだよ。決してあきらめないんだ。終盤には勝利のことを考え始めてしまったんだけど、そんなことは考えたくなかった。だから、"ただ走るだけじゃダメだ!"って自分に言い聞かせていたよ。それが機能したんだ。ワクワクした気分を抑えることができ、フィニッシュラインを越えるまでは勝利のことを考えないようにした」

「ジェンソンと共に表彰台に立てたのは素晴らしいことだね。僕にとっても彼にとっても、そしてチームにとってもシーズンの締めくくりに向けた素晴らしい刺激になった。チームは週末を通じて最高だったよ。戦略、ピットストップ、すべてが本当にトップクラスだった。今日はパッケージのすべてがまとまってくれたから、チーム全員に大いに感謝したい」

ジェンソン・バトン(マクラーレン)

「僕にとっては難しいレースになったよ。僕らとしては珍しいことだけど、KERSのトラブルが起きたんだ。15周ほど走ったころに問題が発生し、コーナー出口でパワーを伝えられなくなった。エンジンブレーキにも影響したよ。幸運にも僕のレースエンジニアが無線を使い、KERSを再始動する方法を見つけたと言ってくれた。でも、そのためには走りながらステアリングホイールにあるボタンをたくさん押さなきゃいけなかったんだ。作業中はインジゲーターに表示が出なかったから、エンジンブレーキが効くのかどうか分からない状態でコーナーに進入することを余儀なくされたよ。適切なブレーキングポイントを見つけるのは難しかったね」

「それでも、僕たちのKERSにトラブルが発生するのは本当に珍しいことなんだ。メルセデス・ベンツは今年も素晴らしい仕事をしてくれているけど、彼らのユニットはF1界で最も信頼性のある最高のものだよ。だから、珍しい症状だったんだ。この問題によってトリッキーな走行を強いられたけど、まとめ切って表彰台に登れたことには満足している。最後に、"素晴らしかったよ、ルイス"と言いたい。彼は今日、最高の仕事ぶりだった。シーズン終盤にこういう結果が出せるのは本当にポジティブなことだよ。新シーズンに向けて最高の組み立てだからね」

マーティン・ウィットマーシュ(チーム代表)

「ルイスはミスのない最高のレースを見せ、(スタート直後の)第2コーナーで首位を得るとフェルナンドとのギャップをコントロールしながら残りの54周を走った。単純に言って、今日の彼は輝いていた。ジェンソンも同じように素晴らしいレースを戦った。彼にはKERSのトラブルが発生したが、3位を得て貴重な15ポイントをつかみ、ドライバーズ選手権2位の座を強固なものにしている」

「KERSの問題についてだが、メルセデス・ベンツのシステムが素晴らしい貢献をしてくれていると言いたい。シーズンを通じて最高の信頼性を発揮しており、高いパフォーマンスを利益として受けることができているのだ。今日のトラブルは本当に珍しい。ブリックスワースにあるメルセデス・ベンツ・ハイ・パフォーマンス・エンジンズで最高の仕事をしてくれている人々に対し、最大限の"ブラボー!"を捧げたい」

「今日のレースに話題を戻すが、2台のボーダフォン・マクラーレン・メルセデス・ドライバーが表彰台に共に立つというのはいつ見ても素晴らしい気分になる。特にうれしいのはルイスだが、もちろんジェンソンやチーム全体のことを考えて喜んでいる。これでルイスは17勝目を挙げることになり、そのすべてはボーダフォン・マクラーレン・メルセデスで手にしたものだ。今シーズンは3勝目となり、勝利の際に着用するボーダフォンカラーのロケット・レッドTシャツを着ることができたのは6度目だ」

「しかし、2011年はまだ終わっていない。ここからわれわれはブラジルに向かい、有名なインテルラゴス・サーキットに挑む。そこでもルイスとジェンソンがボーダフォン・マクラーレン・メルセデスにとって今シーズン7勝目を得るため努力することになる」

【フェラーリ】

フェルナンド・アロンソ(2位)

「この結果はうれしい。ついに表彰台のトロフィーコレクションが完成だ! トップ3でフィニッシュすること73回。これで、この10年にF1カレンダーに載ったすべてのサーキットで表彰台に上ったんだ。来年はオースティンに行くし、再来年にはロシアがあるから、この結果を成し遂げたと言っても常に新しい挑戦が待ち構えている。それに、一番の目標はタイトルを勝ち取ること。僕にとってもチームにとっても、タイトル獲得、それが来年の目標であることは明白だ。今日は最後まで優勝を争えた。いいスタートを決められたし、ハミルトンのペースにも匹敵できた。最初のピットストップはうまくいったけど、2回目は数秒ロスしてしまったんだ。インラップでトラフィックに引っかかった上に左フロントタイヤの交換に問題があった。でも、それがレースを落とした理由ではないと思う。結局は最速のマシンが優勝するものだと思っているし、そうなったからね。オープニングラップはエキサイティングだった。スタートは第1コーナーのアウト側からウェバーを追い抜いたんだ。グリップはそっちの方があるって分かっていたから。ベッテルのコースオフを見てからバトンのスリップストリームに入った。ちょっとリスクがあったんだけど、それでも彼を追い抜くことにも成功している。その後はもっと苦戦すると予想していたのに、今日はマシンが予想よりもうまく機能してくれて、ミラーを確認するよりも前を見ながら戦うことができた。ハミルトンもバトンのようにKERSに問題があるみたいだったから、最後まで追いかける展開が続くことを願っていた。今年はタイトル争いができなかったけれど、それでもいいシーズンだったと思っている。チームとしてたくさん成長もしたし、たくさん学んだこともある」

フェリペ・マッサ(5位)

「5位に満足はできない。ソフトタイヤを履いているときはすべてが順調だったのに、ミディアムに交換したらグリップが不足してマシンをコースにとどめておくのに苦戦した。だから49周目にスピンしちゃったんだ。それでウェバーの前を死守するという希望が絶たれた。最初のスティントはバトンともウェバーとも戦えていたけれど、ずっと、最後のスティントで何かトラブルに巻き込まれるような気がしていたんだ。新しいフロントウイングを使えなかったから、ソフトよりもミディアムを履いたときにもっと影響が出てしまったんだと思う。硬いタイヤの方がダウンフォース不足をもっと感じるものだからね。次はブラジル。母国のファンが応援してくれるから、あまりポジティブな一年ではなかったけれど今シーズンをいい形で締めくくる助けになると確信している。それでも、今年がどんなシーズンであれ、来年に向けて僕がヤル気に満ちていることは間違いない。チームと一緒に、もっとコンペティティブなマシンになるようがんばるし、そうすればすべてが変わってくると思っている」

ステファノ・ドメニカリ(チーム代表)

「表彰台が可能であることは分かっていた。今夜もまたフェルナンドによる見事な走りのおかげでそれが証明された上に、レースの終盤、最後まで優勝を争うことができた。フェルナンドのオープニングラップはケタ外れ。以降の彼のレースペースもまた見事だ。フェリペも素晴らしいスタートを決め、表彰台争いにからんでいたものの、ミディアムタイヤを履いた途端に苦戦し、ウェバーの前にとどまれるだけのペースを発揮できなかった。最終的に一人のドライバーを表彰台に送り込むことができた結果は満足できる。これで残るは1レース。2週間後のブラジルだ。ドライバーズ選手権2位はまだとらえられる。達成するのは難しいが、決して不可能ではない。フェルナンドがそれを成し遂げられるよう、自分たちが与えられるものはすべて取り組む。インテルラゴスはフェリペにとっても重要な週末なので、彼はいつも大声援を送ってくれるファンたちに何かしらお返ししたいと意気込んでいるはずだ」

パット・フライ(シャシー部門ディレクター)

「ファンタスティックなオープニングラップを披露し、スタートからゴールまで攻めのレースを戦ったフェルナンドのおかげで最高の結果を得られた。ソフトタイヤのペースはあるべきペースがあったと思うので、ハミルトンに常に近づいていられた。レースの第2スティントはバックマーカーのトラフィックにはまり、少なくとも2、3秒を失ってしまったものの、たとえ完ぺきなピット作業ができていたとしても、フェルナンドをマクラーレン(ハミルトン)の前でコースに送り出すことはできなかっただろう(2回目のピットストップは1.5秒前後失っている)。金曜日から、直近のライバルたちに比べてミディアムのペースが良くないことは分かっていたので、それもあって攻撃するのは難しかったと思う。戦略面から話すと、自分たちの優れたタイヤデグラデーションを生かそうとしたが、インドでウェバーと決闘したときとは違い、ここではその動きが機能しなかった。フェリペはレースの序盤で素晴らしい走りを披露したものの、硬めのコンパウンドを履いた後はチームメイト以上に苦戦してしまった。どうあっても、ウェバーの前に居続けるのは難しかったと思うが、スピンを喫したことでわずかでもあったチャンスが消え去った。この後は3日間の重要なテストが控えている。2月までに行われるテストは今回だけなので、新しいアイデアを試し、今なお抱えるいくつかの問題に対応する素晴らしい機会になると同時に、ジュール・ビアンキのような才能ある若手にさらなる経験を積ませるいい機会となるだろう」

【メルセデスGP】

ミハエル・シューマッハ(7位)

「今日はまずまずのレースだったかな。悪くない点数を取れたってことで。昨日、完ぺきなバランスを見いだせなかったことを考えると、今日は自分たちの状況を最大に生かせたと思う。でも、途中でマシンのパーツをいくつか失って、これがバランスに影響した上に終盤はスローパンクチャーも抱えてしまい、(レース後は)ターン2にマシンを止めるしかなかった。第1スティントは早めにタイヤを切り替えたけれど、あれは昨日の予選でレース用にフレッシュタイヤを温存するタイヤ戦略を採っていたから、それが理由だ。つまりスタートではかなり使い古したタイヤを履いていたということ。これからデータを見て、シーズン最終戦に向けて準備しないと。できるだけいい形でシーズンを締めくくりたい」

ニコ・ロズベルグ(6位)

「今日はおもしろいレースだった。スタートはあまりうまくいかなくて、フェリペ(マッサ)をオーバーテイクしようとしたけど突然スペースがなくなったんだ。マイケル(シューマッハ)が僕を追い抜いていったから、ポジションを奪い返すまでは楽しいバトルだったよ。そこからは自分のタイヤをとてもうまく管理できたと思う。2回目のピットストップまではまだグリップが残っていたから少し長めにコースにとどまったんだ。柔らかい方のタイヤで長く走る方がいいからね。プライムタイヤを履いてからはアンダーステアになり、終盤にフェリペをパスすることができなかった。最高の仕事を果たしてくれたエンジニアリングチームに感謝する。今週末は大満足のマシンだった。ピットストップの皆は今回も最高の仕事だったね。だからこそ今日のこの結果を残せたんだと思う。ブラジルが楽しみだ。そこでもまたいい結果を出せるといいな」

ロス・ブラウン(チーム代表)

「今日はオープニングラップでうちのドライバーたちが活発なアクションを披露してくれ、とても楽しかった。いつも言っているように、分別あるかぎり彼らは自由にレースができる。今日のバトルは素晴らしい。今夜はニコ(ロズベルグ)のペースの方が良く、レース中に彼が記録したラップタイムはとても励みになるものだった。今日のパフォーマンスは自分たちが本当にコンペティティブになるためには近づいていくしかないということを思い出させてくれるものだったが、それでも手の届く範囲だと思っている。ニコもマイケルも見事な走りを見せてくれたし、優れたピットストップ、素晴らしい戦略により、現時点で可能な最高の結果を残すことができた」

ノルベルト・ハウグ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長)

「ニコとマイケルの6位と7位は今のテクニカルパッケージでなし得る最高の結果だ。トップ6でゴールしたのは過去7戦中これが5度目。これらのポジションが最終的な目標でないことは間違いない。とはいえ、チームを築き上げている段階では、それでもでき得る限り最高の結果を残すことがポジティブだと言える。ここアブダビの壮観なレースを運営するオーガナイザーに心からの感謝を。素晴らしい雰囲気と最高の映像をもたらしてくれた。今回のチームの"ホーム"レースは今の自分たちにできる限りの結果を達成できたので、来年はパートナーであり共同オーナーであるアーバーのためにも、もっと速いマシンを持って、より優れたパフォーマンスを披露できるようになって戻ってきたい。今日優勝したルイス・ハミルトンとマクラーレン・メルセデスにおめでとうと言おう。マクラーレン・メルセデスにとっては1997年以来、71回目のグランプリ優勝だ。また、1位から9位の中にメルセデスエンジンを積むマシンが6台も入ったことは、メルセデス・ベンツ・ハイパフォーマンスエンジンの皆にとって称賛に値する」

【ルノー】

ブルーノ・セナ(16位)

「ここでは正直に言おう。このパフォーマンスは少しの慰めにもならない。KERSトラブルに悩まされ、ドライブスルーペナルティを受け、このコースに適したマシンではなかった。これらを踏まえると僕がゴールした位置の理由が分かるだろう。巻き返しで大きくタイムを失ったし、戦略的にもギャンブルに出てみたけど報われなかった。今週末の全体的な僕のペースはこれまでと同じくらい良かったと思う。きっとブラジルではもっといいベースラインができるだろうし、いいレース週末を過ごせるよう願おう」

ヴィタリー・ペトロフ(13位)

「DRSが機能していなくてフラストレーションのたまる午後だった。前のマシンといいバトルができると考えていたのに、自分たちではどうしようもなかったから戦略を変更することにしたんだ。最初にピットストップしたとき、フレッシュのミディアムコンパウンドを履いたけれど、残念ながら、あまり長く持たず、38周目にはソフトに交換するためピットに戻らなきゃいけなくなった。結局、遅くなりすぎてしまったのが残念。ペースはポイントを獲得できるほど良くなかった。それが現実」

エリック・ブーリエ(チーム代表)

「これは今日期待していた結果ではない。R31に合わない低速気味な傾向のコースで、マシンはこの3日間を通してそれを繰り返し続けていたため、今週末が自分たちにとってシーズン最高の週末にならないだろうことは分かっていた。今日は異なる戦略を採ったものの、どちらもあまり実りは多くなかった。しかも信頼性のトラブルまで起きている。皆はこのファンタスティックな会場で私たちが笑顔になれるよう精いっぱいの努力を重ねてくれた。残念ながら、その結果には至らなかったが、シーズンをいい形で締めくくれるようブラジルに集中していく」

アラン・パーメイン(チーフエンジニア)

「どちらのマシンもポイントを獲得できずガッカリな1日だ。ヴィタリー(ペトロフ)のマシンにはいくつかトラブルが発生し、序盤にはDRSが使えなくなってしまったので、オーバーテイクができないだろうことは分かっていた。そのため1ストップのレースを試そうと思ったが、ハードタイヤがそれほど長くもたなかったので、ソフトに履き替えるためストップせざるを得なかった。ブルーノもKERSに問題を抱えてしまい、それが大きく影響した結果、すべてのラップで0.5秒前後遅れることになった。今日はポジティブなことがひとつもない」

【ウィリアムズ】

ルーベンス・バリチェロ(12位)

「とてもいいレースだったと思うし、チームがうまく考え抜いたレースだったと思っている。最後尾からのスタートだったけど、必死に巻き返したし、最後はほぼポイント争いにからめそうな感じだった。今日の結果はとても良かったと思う」

パストール・マルドナド(14位)

「レース序盤のペースはちょっと遅かったけれど、ソフトタイヤに履き替えたら改善した。もっといい結果を残せる可能性があったのにドライブスルーペナルティで大きくタイムロスしてしまったのが残念。全体的なペースは最近の中じゃ良かった方だと思う。今日のマシンには満足している」

マーク・ジラン(チーフオペレーションエンジニア)

「ルーベンス(バリチェロ)は最後尾からのスタートで2ストップを採り、ソフトを中心に考えてミディアムタイヤでスタートしている。パストール(マルドナド)は1ストップ戦略で戦い、スタートは同じくミディアムタイヤ。両ドライバーともポジションを上げる強力な走りだった。13周目にはルーベンスとパストールがそれぞれ14番手と15番手に浮上している。ルーベンスは最初のピットストップでリアタイヤの交換に手間取り、若干のタイムロスがあったが、最後までプッシュを続けて価値ある12位フィニッシュを果たしてくれた。最後には11位だったペレスにほぼ追いつきかけていた。パストールは青旗無視によるドライブスルーペナルティを受け、さらにもう一度青旗を無視したとしてレース後に30秒加算のペナルティを科されたため、14位の結果だった」

【フォース・インディア】

エイドリアン・スーティル(8位)

「今日の結果はチームにとって最高だ。まさに僕たちに必要な結果だった。最初は1ストップを予定していたんだけど、ソフトタイヤのもちが考えていたほど長くないことが分かり、チームが2ストップに変更する決断を下している。変更はチームの素晴らしい判断だったと思う。レースの大半はシューマッハとのバトルだったけど、中盤のスティントで彼の前に出ることができた。でも、たぶんそのスティントを1周長く走り過ぎちゃったんだろうね、2人がミディアムコンパウンドに履き替え終わったら彼が僕の前だった。彼に近づくことはできたけれど、似たようなペースでもう一度、ポジションを奪うことができなかったんだ。それでも、2台揃ってポイントを獲得できたからね。これで最後のレースに向けて強力なポジションにいられる」

ポール・ディ・レスタ(9位)

「チームとして、2台に別々の戦略を採った中でダブル入賞を果たした結果には満足していいと思う。後知恵だけど、僕の1ストップは最適な戦略じゃなかったけれど、トライする価値はあったと思っている。ミディアム(コンパウンド)のパフォーマンスはレースのスタートにはあまり向いていなかったから、最初の30周は本当に大変だった。序盤はブエミ(トロ・ロッソ)といいバトルができたし、彼のリタイアでレースが少し楽になったから僕にとってはとてもラッキーだったと思う。ソフトに履き替えてからはマシンのスピードがとても力強くなった。1ストップ戦略を採って2ポイント獲得は望める限りの得点だ。チャンピオンシップの争いにおいては必要な点数だったから、この調子でブラジルに乗り込めることを願っている」

ビジェイ・マルヤ(チーム代表)

「強力な結果を残すと決意して臨んだレースで、コンストラクターズ選手権6位の座を強固なものにする重要な6ポイントを獲得できた。2人のドライバーは戦略を分けた中ですべてのオプションをカバーするミスのないレースを走った。それゆえにチームとして自分たちのパフォーマンスにはとても満足している。この結果、直近のライバルに対して15ポイントのアドバンテージをつけられたので、さらに強力なポジションに立つことができた。選手権6位を決めて仕事を成し遂げるべくブラジルには自信を持って挑める」

【ザウバー】

小林可夢偉(10位)

「今日は1ポイントを獲得することができて満足です。長らく続いていたノーポイント生活にピリオドを打てましたし、最終的にこのような結果を残せたことは重要ですね。本当にいいスタートを決めることができ、1周目だけで5つポジションを上げられました。スタート直後のタイヤは予想していたよりも優れたパフォーマンスでしたよ。16番グリッドからスタートしたこともあってミディアムコンパウンドでスタートを切ったんですが、あのような状況ではチャンスをつかまなければなりませんからね。それでも、第1スティントが厳しくなることは分かっていましたし、ミディアムがどれほど長く耐えてくれるかもハッキリとは分かりませんでした。数周走った後にドロップオフが見られたので5周目の終わりにピットストップを行ってソフトタイヤに交換し、3つポジションを落としました。全体的にはいいレースができたと思います」

セルジオ・ペレス(11位)

「今日のレースにはもっと高い期待を抱いていたんだ。1周目に起きてしまったことは残念。ターン7に渋滞ができていて、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)のマシンにぶつかるのを避けられなかった。その時点ではダメージの大きさを判断できなかったけど、その後チームからフロントウイングが破損していることを伝えられたから、2周目の終わりにピットストップを余儀なくされた。そこでミディアムコンパウンドに履き替えることを決断し、ノーズを変えて出ていったよ。第3スティントで再びソフトタイヤを履いて10番手を走っていたんだけど、タイヤに苦しんでしまったんだ。最後の12周はKERSも使えなかった」

ペーター・ザウバー(チーム代表)

「両ドライバーがファイティングスピリットを見せ、レースの大半で素晴らしいラップタイムを刻んでくれた。ポイントを獲得できたのは良かったが、最大限に可能だった結果を手にできたわけではない。セルジオのレースはフロントウイングを交換した序盤のピットストップにより影響を受け、可夢偉の2回目のピットストップでチームが完ぺきな作業を行えなかった。しかし、今日のレースペースには励まされる」

ジャンパオロ・ダラーラ(トラックエンジニアリング責任者)

「レース序盤はわれわれにとって楽なものではなかった。というのもセルジオがフォース・インディアの1台と接触してフロントウイングに接続されているパイロンが破損したため、2周を終えたところでピットストップを余儀なくされたためだ。当初のプランはソフトタイヤで2スティントを走り、最後にミディアムを履くというものだった。しかし、このような状況になってしまったので、1回目のピットストップでミディアムを装着したのだ。これは機能したと言える。セルジオはポイント圏内に戻れたが、その後KERSのトラブルに見舞われ、可夢偉に先を譲ることになった。可夢偉のレース序盤について、われわれは少し楽観視してしまった。彼はミディアムコンパウンドを履いていたのだが、グリップに苦しむようになったので予定よりも早くピットストップを行ったのだ。この選択はタイヤの面では良かったが、彼を渋滞の中に置くことになってしまった。しかし、彼はいいレースを戦い、アグレッシブにオーバーテイクを決めた。最終的には大きな報いとなる1ポイントを手にし、チームの士気を高めることになった」

【トロ・ロッソ】

セバスチャン・ブエミ(リタイア)

「ハイドロリックシステムのオイル漏れがあったせいでリタイアを余儀なくされたよ。まずはパワーステアリングが効かないと感じたんだけど、こういう症状は大抵ハイドロリックの問題だからね。その後はギアシフトができなくなり、何もできなくなってしまったからピットに戻ってリタイアした。その時点までいいレースができていたから、すごく残念。トラブルが起きる直前にはフォース・インディアのディ・レスタをパスできていたし、シューマッハ(メルセデスGP)やスーティル(フォース・インディア)と争うこともできただろう。7位から9位で今晩のレースを終えることも可能だったはずだ。ポイントを重ねるために残されたレースは1戦だから、ブラジルに行き優れた結果をもってシーズンを終えるのが待ちきれない」

ハイメ・アルグエルスアリ(15位)

「今週末の結果には非常に落胆している。僕たちはレースでオーバーテイクするのに最高の空力設定を施す戦略にしていたからね。でも、最初の4、5周を終えた時、タイヤのデグラデーションを感じてリアエンド(のグリップ)を失ってしまったんだ。その後はピットストップでミスが発生してしまい、タイムロスによって順位が後退して挽回できなかったんだ。今日は新品のオプション(ソフトコンパウンド)でいいペースを発揮できたから、フォース・インディア勢に追いつけたかどうかはわからないけど、10位は可能だったはずだよ。ブラジルGPは僕たちに適したコースだって思うから、優れた仕事をするチャンスを楽しみにしている」

フランツ・トスト(チーム代表)

「チャンスをいくつも失ってしまった夜だ。今回の予選ではインドGPほどの競争力を発揮できないことは予想していたが、レースでは改善を示せると感じていた。レース序盤はそれを証明でき、セバスチャンは7番手を走行していたのだ。しかし、彼はハイドロリックシステムのオイル漏れによりピットに帰還してリタイアすることを余儀なくされた。ハイメはチームメイト(ブエミ)の数ポジション後ろを走っていたが、1回目のピットストップでミスが発生したことにより大きなタイムロスがあり、ポジションを落とした。その後の彼はうまくドライブしてコンペティティブなラップタイムを残したが、すでに入賞圏内には届かなかった。ザウバーが1ポイントを手にしたことにより、コンストラクターズ選手権7位をめぐるわれわれの争いは最終戦ブラジルGPでも続くことになった。次戦のサーキットは、このコースよりもわれわれのマシン特性に合っているだろう」

【ロータス】

ヘイキ・コバライネン(17位)

「今日もかなりいいスタートで、そこからのレースも順調だった。レース中トラブルは一切なく、ピットストップも良かったし、戦略も予定通りだった。週末を通して今回も僕らにとってすごくいいイベントだったと思う。最初の数スティントでレースが落ち着き始めると、前の人たちのペースについていけるようになってきている。それが僕らの進歩の表れであり、今回もそうだった。最終スティントでプライムに変えてからは明らかにペースが少し落ちたけど、(ブルーノ)セナが最後のタイヤセットでタイムを失っていたから、最後までプッシュすることができた。来年はもっと近くで戦えるようになるはずだよ。残すところあと1戦。ブラジルに神経を集中させて、シンガポール以来続いているこの強さを維持してシーズンを終えたい」

ヤルノ・トゥルーリ(18位)

「クラッチが滑ってスタートでいくつかポジションを落とした。でも数周でライバルを何台か抜いて、そこからは最後までレースを走り切ることに集中した。第2スティントはかなり良かったけど、プライムタイヤの最終スティントでは熱を入れるのに苦労していてプッシュできなかった。ちょっと厳しい週末だったね。ここに来た時は少し熱があったんだ。土曜日のフリー走行で時間を失ったのも痛かったけど、今はブラジルで確実にいいレースができるようにしたいし、チームの10位獲得に貢献したい」

マイク・ガスコイン(CTO/最高技術責任者)

「堅実なレースで2台ともトラブルなくフィニッシュラインを越えることができた。2台は同じ戦略で、最初の2スティントはソフトタイヤ、最後にミディアムを履いた。計画は成功だったよ。ヤルノはスタートでややタイムロスしたが、中間スティントでいくらか取り戻してくれた。しかし、その後はブルーフラッグの連発でスローダウンを強いられた。レース終盤、ヘイキは再びルノーを追い詰めていたが、残された周回数でパスすることは不可能だった。次はシーズンの最終戦、ブラジルへと向かう。そこでは今シーズン一番の目標――コンストラクター10位を獲得し、将来のための基盤を築くことに集中する」

リアド・アスマット(グループCEO)

「チーム全体の週末の流れに満足してアブダビを離れることができる。特にヘイキは今日も果敢な走りを見せ、レースの大半を中団勢とよく戦ってくれた。10位の座は着実に近づいてきている。昨年と比べて前進ではないものの、われわれの長期的な成長のために必要な要素であり、今年のピットストップで見せたステップアップ、ファクトリーやレースペースの改善を持ち越すことができれば、来シーズンとそれ以降に向けた正しい道を進むことになる。あと1戦残されており、ブラジルでもこのパフォーマンスレベルを保てるようにしたい。レースチームにはその後でゆっくり休んでもらう」

【HRT】

ビタントニオ・リウッツィ(20位)

「昨日と同じクルマのバランスの問題に苦しんだ。チームは一晩中、取り組んで解決に努めてくれたけど、今日もバランスは完ぺきじゃなかった。左コーナーでアンダーステア、右コーナーではオーバーステアで、いいレースペースを保つのが難しかった。スタートは成功していくつかポジションを上げられたけど、難しい挑戦だったよ。それでも僕は最後の最後までプッシュし、チェッカーフラッグを受けることができたのは良かった。難しいレースではあったけど、まずまずの結果だった」

ダニエル・リカルド(リタイア)

「スタートの出だしはかなり良くて、グロックをパスしてトゥルーリのすぐ後ろにつけた。ターン1ではインサイドに残ったけど、アウトサイドからグロックに抜かれてしまったのでそれは間違いだったかもしれない。もう少し強気になっても良かったかなと思う部分がある。ペースは良かったんだけど、スタートでいくつかポジションを落として巻き返しが必要だった。トニオ(リウッツィ)とのギャップを縮めることはできたけど、前に出ることはできなかった。第2スティントではグロックについていけた。その後トラフィックにつかまり、残り3周というところでクルマが止まってしまった。レースが少し早く終わってしまったのは残念だけど、全体のペースは良かったし、いいタイムが出ていたから次のレースに期待だね」

コリン・コレス(チーム代表)

「過去のレースで見せたパフォーマンスレベルからすると、われわれの望んでいた結末ではない。だがドライバーたちは全力を尽くしてくれた。ペースは良かった。トニオは1ストップ作戦だったが、最終的には最善の策ではなかった。一方ダニエルは2ストップで、レースを通してグロックを相手に非常に安定したペースを刻んでいた。だが残念ながらあと3周というところで電気系トラブルが発生し、完走できなかった。彼は素晴らしいレースをしていたので、本当に悔やまれる。われわれはブラジルに目を向け、こうしたトラブルが二度と起きないようにしなければならない」

【ヴァージン】

ティモ・グロック(19位)

「全体としてはなかなかいいレースだった。スタートは良かったしスピードも悪くなく、自分より速い何台かの前にいたんだ。最終的には追い付かれたけどね。僕はただ自分のレースをしていて、エンジニアが後続とのギャップを常に知らせてくれたから楽にマネジメントできた。2回目のピットストップではリカルドの方が少しプッシュしたんだろうけど、彼の前にとどまることができて、同時にリアタイヤにも目を配れた。クルマのベストを引き出せたと思うけど、最後のセットのタイヤは少し難しかったかな。ブルーフラッグが多い時にミディアムコンパウンドだったから熱を入れるのに苦労した。でもいいレースだったし、チームはよくやってくれた」

ジェローム・ダンブロジオ(リタイア)

「悔しいよ! いいスタートを決めてHRTと激しいバトルをしていたんだ。でもブレーキトラブルでレースが終わってしまった。仕事を続けてモチベーションを保ち、ブラジルでシーズンをいい形で締めくくれるように頑張りたい」

ジョン・ブース(チーム代表)

「序盤にティモが最高16番手を走行するなど、良いレースのスタートだった。ジェロームは残念ながらHRT2台の後ろになってしまったが、彼も序盤はハードにプッシュしていた。だが17周目にブレーキの問題を訴え、左フロントのホイールから何かが落ちたという連絡もあった。すぐに彼をピットインさせ、フロントのブレーキングシステムを調べた。走行を続けるのは明らかに不可能だったため、リタイアさせた。一方、ティモはコース上で順調にファーストスティントを終え、リウッツィと、早い段階でピットインしていたリカルドに対し十分なギャップを築いていた。1回目のピットインで問題があり、ややタイムロスしたが、それでもリカルドの前に出た。第2スティントでティモはできるだけ長く走り続けられるようタイヤを管理していた。少しインドGPの状況と似ていて、ソフトタイヤのまま走り続けることでHRTより速いタイムが出た。彼らは今回も早めにミディアムタイヤに交換していた。だが――同じくミディアムタイヤの――トゥルーリに追い付いてしまったため、理想より早くピットインしなければならなかった。この時点でHRTの2台ははるか後方だったため、ギアボックスとエンジンをセーブすることを選び、ラスト5周は全て抑えて走行した。われわれの信頼性の高さからすると、この2戦で2台そろってフィニッシュできていないのは残念ではあるが、ブラジルでは確実にそれを達成したい」

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