アブダビGP

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  • セブのシャンパン、プリンスと共演

ファインダー越しのF1 - アブダビGP

Mark Sutton / Jim
2010年11月21日
至近距離でセバスチャン・ベッテルを撮影したマーク・サットン © Sutton Images
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F1カメラマンのマーク・サットンが2010年シーズン第19戦アブダビGPを振り返ります。

【マーク・サットン 2010年11月16日】

何と素晴らしいシーズンの締めくくりだろうか。日曜日を振り返ると、波乱万丈な夜に続く激変の一日で、すぐには忘れられない最高の写真と出来事に出会った。

まずはあまりの人の多さで大混雑していたレース前のグリッド。スペイン国王が20人のSP(ボディガード)を連れて登場するも、SPたちのガードがきつく写真を撮るのが本当に難しい。結局、私は頭上にカメラを掲げて撮影できていることを願うしかなかったのだが、結果的にはとても素晴らしい写真になった。また、レース開催に一役買ったアブダビ王家の一人も側近と共にいた。対照的に、バーレーンの皇太子は一人のSPも伴っておらず、私はまっすぐ彼に近づき、挨拶を交わした。彼が単独で行動する一方で、他のVIPたちが20人の側近を連れているのは奇妙な光景だ。

レースが終わった直後はセバスチャン・ベッテルがラインを通過してからずっと彼を追い続けた。表彰式、記者会見、そして最後にレッドブルのガレージでの盛大なお祝い。表彰式の最中は、別のサットンのカメラマンをセバスチャンに張り付かせていたので、私はチームのリアクションをカメラに収めようと集中していたところ、共に表彰台に上ったルイス・ハミルトンとジェンソン・バトンを祝福しに駆けつけていたニコール・シャージンガーとジェシカ・ミチバタ(道端ジェシカさん)の素晴らしいショットも捕らえられた。

誰もが心から感動していたが、レッドブルは別格。誰もが狂ったかのようだった。ベッテルがガレージに戻ってくるや、ご想像通り、大騒ぎだ。誰もが彼に近づきたがり、チームは彼を祝おうと必死で、私たちは彼の最高の写真を撮ろうと一生懸命だし、『BBC』はインタビューを取るべく彼をつかもうとしていた。

グリッドで挨拶するフェルナンド・アロンソとスペインのカルロス国王 © Sutton Images
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たまたまカメラマンのスクラムの最前列に出られた私はシャンパンでびしょ濡れだ。シャンパンが彼の顔を流れる瞬間にシャッターを切り、たった数インチの距離という同じような状況が続く。そこには生々しい感情があふれていて、ピントを合わせるには彼を押し戻さなければならないほどレンズに近づき過ぎていたので、撮影できるように彼を正位置につかせようと、文字通り押した。彼が気づいたとは思わない。あの時は皆が皆を押し合い、かなり激しい状況だったからね。

セバスチャンが戻ってくるやいなや、至るところでシャンパンのボトルを開ける音がこだまし、パーティーは熱を帯びていく。チームの記念撮影のため準備しようとしたものの、とても制御が効かない。私はすぐに撮影できないかも知れないと察知したので、自分で整備することに決め、カメラマンをいるべき場所に戻そうと挑戦した。「下がって! 下がって!」と叫んでみたが、誰も聞いてやしない。結局、チームとカメラマンを隔てるバリアを設置しなければならなかったほどだ。PR(広報)の人もオフィシャルカメラマンも誰も何もしようとしない。撮影するには誰かがまとめる必要があったので、自分たちがやったというわけだ。

もちろん主役はセバスチャン・ベッテル © Sutton Images
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チームの全員が"セブが2010年のチャンピオン"と描かれたTシャツを着ていたので、きっとチームは念のためマーク・ウェバーの分も作っていたに違いないと考えた。もしウェバー・バージョンのTシャツを見つけられればこれ以上ない価値になるはずなので、大箱の中を探し回ってみたが、残念ながらそこには何もなかった。

お祝いが下火になると、パーティーの後はそれぞれが別の場所に立ち去っていったので、私はサーキットを離れた。プリンスのコンサートがあり、私はVIP用のリストバンドを3人分もらっていたので、それを使わない手はないと考え、ブリティッシュ・エアウェイズの友人を連れて行くことにした。一人はパイロットでもう一人はスチュワーデスだ。

VIPエリアを見つけた私たちがビールを手に乗り込んでみたら、そこにはトニオ・リウッツィ(ビタントニオ・リウッツィ)とジャンカルロ・フィジケラ、ニック・ハイドフェルドなど、他にもF1関係者の姿があった。私はそれほどプリンスのファンというわけではないが、彼は凄まじく才気が溢れていると言わざるを得ない。すべてが純粋なライブで本当に素晴らしい空気だった。

20分後、彼がステージから去るとVIPエリアが空き始めた。どうも皆は終わったと思ったらしい。だが、すぐに別の衣装に替えて戻ってきた彼は観客をステージに上げ始める。私は行ってみようと他の2人を誘い、気がついてみれば前でステージに上ろうとする人々を支えていた。彼らに続いてステージに上がろうとしたら、「ダメ、ダメ、ダメ、あなたはダメだよ」と言われたのでショックだったが、F1パスをかざすと通してくれた。

レース後、表彰式を見つめる道端ジェシカさんとニコール・シャージンガー © Sutton Images
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ステージに上って見回してみると、目の前には3万人の人々の海が広がっていた。プリンスと舞台で踊り、これまでに見た中でも最も多い数の観衆が自分を見ている。そう思うと衝撃が走った。1曲か2曲を終えた後、ニコール・シャージンガーとルイス・ハミルトンが彼との共演にやって来て、私たちは並んで踊りながらステージ上にいた。俺は一体ここで何をやっているんだと思いつつも、その時の私が考えついたのは自分のiPhoneを取り出して写真を取ったり短いビデオを撮影したりすることだけ。

その後はアンバー・ラウンジに行った。わりと多くのドライバーがそれぞれに楽しんでいたのだが、特に話すネタはない。ベッテルとレッドブルはプライベートでパーティーを開いていたし、ヴァージンもそう。たぶん、マクラーレンは別の場所で何かをやっていたのではないかと思う。

私にとっては、素晴らしいF1シーズンの申し分ない最後だった。

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