アブダビGP

/ News

  • アブダビGP

2010年第19戦ドライバーコメント決勝

Kay Tanaka / Jim / Me
2010年11月15日 « アロンソ、チーム戦略を批判せず | アブダビGP決勝後の記者会見パート1 »

シーズン最終戦となったアブダビGPを制し、2010年ワールドチャンピオンに輝いたのはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)だった。

レースが始まるまではフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が有利と考えられていたものの、セーフティカー導入やピットストップのタイミングなどもあってアロンソが後退。そんな中、確実にポール・トゥ・ウインを果たしてシーズン5勝目を挙げたベッテルが王座を射止め、史上最年少での戴冠記録まで樹立して見せた。

レースを終えたドライバーたちのコメントは以下のとおり。

【マクラーレン】

ジェンソン・バトン(3位)

「F1にとってエキサイティングな年だったね。誰もがアップダウンを経験した。新ワールドチャンピオンのセバスチャン(ベッテル)を含めてね。でも彼はとても優秀で、この成功にふさわしいドライバーだ。新ワールドチャンピオンと、2008年のワールドチャンピオンであるルイスと一緒にポディウムに上がれてうれしかったよ。僕らの今日の主眼はコンストラクターズ選手権で2位になることで、安全にそれを実現した。1年の間にはすごくいい日曜もあったし、時には厳しい土曜もあった――それがこの冬の課題かな。でも全体としてボーダフォン・マクラーレン・メルセデスでの最初のシーズンにすごく満足している。チームのみんなにありがとうと言いたい。完全に期待通りだったわけじゃないけど、いい日もたくさんあったし、2011年のキャンペーンに向けて役立つ経験ができた」

ルイス・ハミルトン(2位)

「最高の気分で1年を終えることができた――2人で表彰台に上がり、コンストラクターズ選手権で2位を獲得できたのは、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス・チーム全員による偉業だ。レース序盤はセバスチャンに匹敵するペースで走れたけど、ピットストップの後はロバート(クビサ)に引っかかってしまった。彼をパスすることは不可能だったよ――ミスがないんだ――だから再びセバスチャンへの攻撃を開始することはできなかった。でも、モーターレーシングとはこういうもの。チームは1シーズン本当にハードにプッシュしてくれた――みんなを誇りに思うよ。僕はもう来年を見ている。もっとクルマが良くなって、シーズン最初のレースから先頭で戦えることを願ってるよ。2011年シーズンのスタートまで15週間――早すぎることなんてない!」

マーティン・ウィットマーシュ(チーム代表)

「今日、ルイスとジェンソンはアブダビで見事なドライビングを見せてくれた。1年最後の表彰台に2人が立つ姿を見ることができて非常に満足だ。オーバーテイクがきわめて難しいサーキットであり、ルイスがセバスチャンからレースでの勝利をもぎ取ることが困難だと分かった段階で、彼を早めにピットインさせ、ジェンソンを長めに走らせることにした。すでに2番手3番手を走行していたため、比較的リスクのない戦略で、結果的に2位と3位でフィニッシュした。セバスチャンのペースとサーキットの性質から考えて、ルイスが勝つチャンスはこれしかなかったんだ。最終的には得もなかったが、損もなかった。とはいえ、今日のセバスチャンのレースはエクセレントだったよ。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスを代表して彼のドライバーズ選手権勝利を祝福したい。今日の表彰台は歴史的なものだった。最新のワールドチャンピオン3人が肩を並べていたんだ。そのうち2人がボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのスーツを着ていたことがとてもうれしい。最後に大事な点を強調しておきたい。今日の午後、われわれはほかのどのチームよりも多い33ポイントを挙げた。その大きなポイントがコンストラクターズ選手権2位の座をこれ以上ないほど強固なものにし、友人フェラーリを58ポイントも上回ることができた。彼らは今年もわれわれの良きライバルだった。2010年、彼らを倒せたことをうれしく思う。2011年も受けて立つよ!」

【メルセデスGP】

ミハエル・シューマッハ(リタイア)

「最初に、素晴らしい勝利とタイトル獲得を果たしたセバスチャン(ベッテル/レッドブル)に最大の祝福を贈りたい。彼にとって複雑なシーズンの中でも極めてうまくやった。最近の数戦で力強くカムバックしたんだ。僕についてだけど、元気だし、クラッシュの際に何かが(頭などに)ぶつかることもなかった。予防策として、メディカルセンターに行く必要があったんだけどね。ラインを外してしまって砂に乗り、スピンしたら後方のマシンが来てしまったんだ。よりポジティブな仕方でシーズンを終えたかったから残念なのは当然だけど、すでに来シーズンの戦いを楽しみにしているよ。重ねてくれたハードワークについて、チームみんなに感謝したい」

ニコ・ロズベルグ(4位)

「4位に大満足だし、僕のグリッド位置を考えれば今日の結果は可能な限りの最高成績だよ。特にロス(ブラウン)とジェームズ・ボウルズに対しては、最高の戦略を決めてくれたことを感謝したい。予選同様、僕らはハードタイヤでいいペースを刻めたんだ。持っていたパフォーマンスを存分に引き出せたよ。サーキットに来ているみんな、それからファクトリーにいるみんなに対し、今シーズンのハードワークすべてを感謝する。コース上で望んでいたような結果は手にできなかったけど、来年に向けて大きく改善できると信じているし、もっと楽しめそうだ。タイトル獲得にふさわしかった今日のセバスチャン(ベッテル/レッドブル)を祝福するよ。来週の後半にはテストを行うけど、新しいタイヤに適応するために重要なスタートとなるだろう」

ロス・ブラウン(チーム代表)

「今日のニコは素晴らしいパフォーマンスを発揮し、シーズンを最高の形で締めくくってくれた。チームとしてはマシンの能力を最大限に生かし、ピットウオールのスタッフたちと最高の戦略を決めてうまく整ったピットストップも実施できた。ニコも素晴らしく、コントロールされたドライブを披露して必要なペースを刻んでくれたよ。ミハエルは残念ながら1周目にミスを犯してクラッシュしたが、残念なことだった。来年もわれわれのチームとドライバーについて興奮しているし、望んだ位置でより楽しく戦えるだろう。初めてドライバーズ選手権を手にしたセバスチャンを祝福したい。ディートリッヒ・マテシッツがこの5年間で抱いてきたビジョンの下でレッドブルは素晴らしい仕事をした」

【レッドブル】

セバスチャン・ベッテル(優勝)

「言葉が出てこないよ。こういった状況で何と言えばいいのかわからないな。僕やチームにとって、体力的にも精神的にも本当にタフなシーズンだった。誰が何と言おうと、僕らはチームにおいてもマシンの中でも常に自分自身を信じたんだ。自分を信じ続けた結果、今日は特別な1日になった。今朝起きてからは、何も考えないようにしたんだ。人々と接触することを避け、とにかく自分のことに集中しようとした。僕がすべき唯一のことはレースに勝つこと、ベストを尽くすことだって知っていたからね。僕らがこのチャンピオンシップを率いたのは今シーズン1回しかないけど、それがいつかというのが重要なんだ。今日のマシンは最高だったよ。スタートはルイス(ハミルトン/マクラーレン)と接近していたし、第1スティントではグレイニングも少し抱えていた。だけど、マシンは安定していたし、夢のようだったよ。正直なところ、チェッカーフラッグを受けるまでは何も分からなかったんだ。僕のレースエンジニアであるロッキー(ギローム・ロッケリン)が毎周にわたってアドバイスをくれるものだから、"なんで彼はこんなにナーバスになってるんだ? 僕らはサイコーにいいポジションにいるはずなのに!"って思って不思議だったよ。それから(フィニッシュ)ラインを横切り、無線で彼がすごく静かな声で"いい感じだ、すべてのマシンがゴールするまで待とう"っていったんだ。僕はテレビスクリーンを見てなかったから"それってどういう意味?"って思ったよ。レース中は余計なことをすべて除外して、自分だけを見ようとしていたからね。そしたらクリスチャン(ホーナー)が無線に登場して、僕がワールドチャンピオンシップを制覇したって叫んだんだ。たくさんの人に感謝しないといけないね。まずはチームだ。このサーキットとミルトンキーンズではたくさんの人々が働いてくれていて、死に物狂いでプッシュしてくれている。先週と同じように、今週末も楽しんでくれたと思うな。それに、僕のキャリアをはじめから支えてくれているオーストリアの人たち。レッドブルと一緒にすごい旅路を歩んでいるよ。いろいろなアップダウンがあったけど、ここまで来てチャンピオンシップを手にできたのは信じられないね。カート時代から知っている人たち全員に感謝したいし、故郷のヘッペンハイムの人たちも同様だ。本当にありがとう」

マーク・ウェバー(5位)

「大きな1日になったし、何か特異なことをやらなきゃいけない機会もあったけど、最終的には僕にとってはうまくいかなかった。レース序盤には戦略面でサイコロを転がして頑張っていかなきゃいけないってわかっていたけど、フェルナンド(アロンソ/フェラーリ)が僕らに対応していたんだ。僕は最高の走りをするよう努力して可能なことをすべてやったけど、最終的には十分じゃなかった。セバスチャンには敬意を表するよ。彼はシーズンを通じて素晴らしい仕事をし、最後のレースでチャンピオンシップをリードしたんだ。僕も最終戦までタイトル獲得の可能性を残していたから、正しいことができていたということだし、最終的にはポジティブなことがたくさんあった。シーズンの大半でいいドライブができたと感じているし、それこそ僕にとって重要なことなんだ。今週末は残念ながら僕に向いていなかったけど、今後数週間でここまでの浮き沈みを確認するのはいいことだろう。それでも、このスポーツではこういったことはあるものなんだ。ここ数週間はさまざまな感情を抱いた。トップにすごく近づいたかと思えば、離れたりして残念だったけど、僕は本当にハードに戦ったし、周りには最高に人間たちがいたよ。チームが手にした2つのチャンピオンシップはいいものだし、来年も戦うさ」

クリスチャン・ホーナー(チーム代表)

「信じられない結果だ。初めてセバスチャンがドライバーズ選手権の首位に立ったのがシーズン最終戦だったわけだが、実際にリードするのが必要なのは最後だけなのだ。今シーズンの彼は戦いに取り組み、難しいことも何度かあった。信頼性の問題もあったわけだが、決して集中を失わなかった。彼はF1史上最年少のワールドチャンピオンになったわけで、ワールドチャンピオンにふさわしい人物でもある。サーキットで彼がやってのけたことについては、チーム全体が今日の彼の成功に大きな誇りを抱いている。マークを忘れることだってできない。今シーズンの彼は素晴らしい仕事をした。とてもうまくドライブして見せたし、4勝を挙げて最終戦までチャンピオンシップを争ったのだ。こういった2人をチームに抱えることができるのは素晴らしい。しかし今日のセバスチャン・ベッテルのワールドタイトルについては、マテシッツ氏(ディートリッヒ・マテシッツ/レッドブル創始者)がここでわれわれにとって初のドライバーズ選手権を制したことの証人となってくれている。チームにとってとても大きく感情的になる週末となった。チームスタッフ1人1人やサプライヤー、レッドブル社の人々、絶えずサポートを続けてくれたディートリッヒ・マテシッツに感謝したい。とても、とても大きな週になった」

【フェラーリ】

フェリペ・マッサ(10位)

「今日のレースでの物事の進み方は本当に残念だ。僕らは早めにピットに入り、ウェバー(レッドブル)の前にとどまろうとしたんだけど、そうすることができず、僕とフェルナンドはレースの大部分でトラフィックに抑えられた。残念ながら僕らの前にいたマシンは直線のスピードが速く、オーバーテイクできなかったんだ。このような素晴らしいサーキットでオーバーテイクが難しいと、残念だな。僕にとっては素晴らしいシーズンにはならなくて、もっとやれると予想していた。これから来シーズンに向けて対応し、挑戦する必要がある。僕らはミスをしたけど、それを繰り返しちゃいけないんだ。もう来週にも新しいタイヤでのテストがある。それらがどのような特性を発揮するのか興味があるね」

フェルナンド・アロンソ(7位)

「シーズン最後のレースで最後の瞬間にタイトルを失うのは残念だけど、それがレースだしスポーツだ。今日はスタートから戦略まで、すべてがうまくいかなかった。そんなに早くピットインしないという選択もあっただろうけど、すべての事実を確認してからならなんとでも言える。簡単な選択じゃないことは間違いないからね。レッドブルとそのドライバーたちを祝福するよ。シーズンを通じて彼らは僕らより少し抜きんでていたし、彼らには今日の祝福を受ける資格がある。ここ数日も言っているように、今年は素晴らしいシーズンだった。チームの中に素晴らしい雰囲気を感じたよ。今はいくらか落胆しているけど、数時間たって頭を整理すれば、これまでに培ってきた成功を受け入れることができるだろう。これを継続していく必要がある。一丸となって意欲を持つってことさ。来年も同じような勝つ意思を持っていく必要があるし、今日学んだように、それこそフェラーリの中を流れる血なんだ。マシンを改善しないといけないし、ミスから学ばないとね。ドライバーもチームも、犯したミスは繰り返してはいけない」

ステファノ・ドメニカリ(チーム代表)

「目標に近いところまで到達していたが、それらがほんの数ポイント差で逃げて行ったのだから、今は落胆している。今日は戦略について3つの点で間違った決定を下した。われわれはライバルの2台に注意を払っていたが、それに加えてソフトタイヤの摩耗を心配しており、コース上で別のマシンを追い抜くことの困難を計算していなかった。その理由について話し合うことはできないし、なぜその選択に到達したのかも同様だ。勝つか負けるか、われわれはチームとしてすべてに挑んだのだ。素晴らしい支援をしてくれたわれわれのファンに感謝したい。もしかしたらシーズン最悪のレースだったかもしれないが、たとえ僅差で敗れたとしても、少なくともタイトルはここにはない。素晴らしいドライバーであり素晴らしい人格を持ったフェルナンドを祝福したい。彼はコックピットの中でも外でもリーダーシップを発揮してくれ、われわれも彼とフェリペにより優れたマシンを提供すべくすべてを尽くす。サーキットでも本拠でも素晴らしい努力を日課としてくれたチームスタッフにも感謝したい。われわれのことを会社の外から見た人たちは7月中旬の時点で、まさかアブダビでわれわれがワールドチャンピオンシップを率いることになるなど想像していなかったことだろう。今のわれわれは悲しんでいるが、これから頭を上げていかなければならない。われわれはフェラーリであり、勝つ必要があるのだ。2位は負けということだ。それでも、これもレースであり、受け入れなければならない。最後に、ベッテルを祝福したい。彼は最速のマシンを持っており、獲得ポイントの面でベストだったのだ」

【ウィリアムズ】

ルーベンス・バリチェロ(12位)

「今日の僕たちの目標は、フォース・インディアを上回ってチャンピオンシップのポジションを守ることだったけど、それを達成できた。結果に現れたよりもいいマシンを手にしていたけど、戦略的にはベストを尽くせたよ。第1スティントを長くとったスーティル(フォース・インディア)とはいいバトルができた。ピットストップ直後の彼は僕の前でコースに戻ったんだけど、僕は思い切ってダイブし、ターン4でアウト側からかわしたんだ。大きな動きだったし、レースの中でもベストだったと思う。だから、こんなに後方でゴールしたということには驚いているんだ」

ニコ・ヒュルケンベルグ(16位)

「難しいレースだった。戦略的にはプライムタイヤでスタートして第1スティントを長く走り、オプションタイヤで短いスティントを走るというものだった。でもマシンのペースがよくなかったから、僕らにとって機能しなかったんだ。スタートでポジションを失ってしまい、その後は1周目のアクシデントを避ける時も同様だった。でも、いずれにせよ全体的な結果は大して変わらなかったと思う」

パトリック・ヘッド(エンジニアリングディレクター)

「7番手と15番手からスタートし、12位と16位でゴールするというのは喜べる結果ではない。われわれのレースペースは予選のそれに匹敵するものではなく、この部分こそ2011年に向けて冬季に改善しなければならないものだ。今週末はさまざまな目標があったが、主なものはフォース・インディアの前でゴールして(コンストラクターズ)選手権6位の座を保つことであり、それを達成できた。長いシーズンを通じていい仕事をしてくれたチーム全体に感謝する。セバスチャン・ベッテルとレッドブルに対しては、ドライバーズ選手権制覇を大いに祝福したい」

【ルノー】

ロバート・クビサ(5位)

「シーズンを締めくくる上で、すごくいいレースになった。スタートではクラッチに問題があって、ターン2の先では14番手を走行していたんだ。セーフティカーが導入された時にスーティル(フォース・インディア)をオーバーテイクできたのが、重要だったね。その後は可夢偉(小林可夢偉/BMWザウバー)に抑えられたんだけど、彼はブレーキをすごく遅らせていたから攻撃するのが難しかったんだ。それでもターン9でアウト側から彼に仕掛け、彼はターン11のイン側を押さえたから、僕はアウト側から抜けたよ。これがカギとなる瞬間で、その後はマシンの能力を発揮して速いタイムを刻むことに集中するだけだった。マシンは今日のレースでもドライブが難しかったけど、僕には失うものなんてなかったから本当に激しくプッシュした。11番手スタートから5位フィニッシュだから、すごくうれしいよ」

ヴィタリー・ペトロフ(6位)

「このサーキットではオーバーテイクがすごく難しいとわかっていたから、タフなレースになった。今週末の僕らはかなり速かったし、チームや僕らのいい仕事について誇りを持っているよ。僕はいいスタートを決めて第1コーナーでいくつかポジションを上げることができた。だけどブラジルでの前戦みたいな問題を避けたかったんだ。セーフティカー導入中にピットに入ったのは正しい判断だったし、その後はタイヤをケアしながらプッシュした。そのままゴールする予定だったからね。フェルナンド(アロンソ/フェラーリ)と長い間バトルをしていたけど、今日のマシンはトップスピードがよかったから状況をコントロールできたんだ。僕は自分の仕事をしたまでさ。彼が抜こうとしてきた場合は、彼とクラッシュなんてしたくなかった。でも、彼に抜かれることはなかったんだ。僕はここに戦いに来ているんだし、ドライバーたちとレースをしに来ている。今日は僕が戦えるドライバーだって証明できたと思うよ」

エリック・ブーリエ(チーム代表&マネージングディレクター)

「両ドライバーのとても堅実的なレースに満足している。ロバートは素晴らしいオーバーテイクを見せ、戦略を機能させてくれた。彼は常にプッシュし続け、いいペースを保って力強いパフォーマンスを見せたのだ。ヴィタリーも上手くドライブし、ミスを犯すこともなかった。こちらもエンジニアによって戦略が機能するという利益があった。両ドライバーがトップ6に入るというのは、シーズンを締めくくるいい仕方だろう。今年は前進するためにハードワークを積み重ね、開発スピードも強力だった。われわれの目的はチャンピオンシップ制覇だったが、シーズン終盤までいいマシンを作れたよ。将来についてはとても楽観的だし、このチームとスタッフたちなら2011年にさらなる前進ができるはずだ。レッドブル・レーシングとセバスチャン・ベッテルに対しては、今日のワールドチャンピオンシップ獲得を祝福したい」

【フォース・インディア】

エイドリアン・スーティル(13位)

「今日はずっと一人きりでドライブしていたし、自分的にあまりエキサイティングなレースじゃなかった。ポジションを上げたくて遅めのストップだったしね。出てきた時はルーベンス(バリチェロ/ウィリアムズ)とサイド・バイ・サイドになったけどポジションを失って13位。今日はポイントが必要だったから(ポジションをひとつ失ったことは)それほど違いにならないけどね。ポイントが取れず残念だ。チームは全力を尽くしてくれたし、ベストを尽くそうとがんばったけど、スタートのセーフティカー導入が僕たちにとっては不運だった。でも、シーズンを通して必死に働いてくれたチームは感謝している。(コンストラクターズ選手権)7位を得るためによくがんばったと思う。チームとしては最高位だ。それに僕自身、チャンピオンシップでベストリザルトだから、この3年で僕たちがいかに力をつけてきたかを示している。セバスチャンの素晴らしい勝利におめでとうと言いたい」

ビタントニオ・リウッツィ(リタイア)

「チームにとって素晴らしい1年の終わりとして、今日はちょっと残念だった。いいスタートでいくつかポジションを上げられたから、最初のスティントに向けていい位置取りができたと思ったんだけど、3コーナーを回ったところで目の前にスモークが見えたんだ。自分の周りはマシンだらけだったから、どこにも動けなくて、それで煙がなくなった瞬間にマイケルが逆向きにストップしているのが見えた。自分にはどうすることもできなかったけど、アクシデントの後に僕たち2人ともが大丈夫だったのは幸いだ。今日はポイントを獲得できず、チャンピオンシップで6位に返り咲くことができなくて申し訳なく思う。でも、それでもチームは今日も必死にがんばってくれたし、シーズンを通してハードワークを見せてくれた。初めての世界タイトルを取ったセバスチャンにおめでとうと言いたい」

ビジェイ・マルヤ(チェアマン&チーム代表)

「68ポイントの総得点は私自身、そしてチーム全体としても本当に誇りに思っていいことだ。われわれがこのチームを買収した1年目はゼロポイントだった。昨年は13点で、2010年はその5倍以上の得点を挙げられたのだ。自分たちのレースを昇給させられたので、来年はインドGPを目標としてもっともっと大きくなれることを願っている。これはあくまでスタートだ。最後に、今シーズンを制したレッドブルとセバスチャン・ベッテルに心からの祝辞を述べたい。彼らは素晴らしいシーズンを過ごした」

【トロ・ロッソ】

セバスチャン・ブエミ(15位)

「最高の結果じゃなかったけど、自分ではとてもいいレースができたと思う。スーパースタートで5台をパスしたんだ。セーフティカー中、ハイメはタイヤを交換したけど、僕はコースにとどまることになった。結果的にはタイヤのデグラデーションがなかったから、チームメイトの戦略の方が正解だったと思う。ピットから出てセーフティカー中に追いつくこともできたしね。その点はちょっと残念。違う戦略だったら楽にポイントを取れたはずだった」

ハイメ・アルグエルスアリ(9位)

「3回目のポイント獲得でシーズンを終われて、とてもハッピーだ。正直言って、17番グリッドスタートからどうやって9位になったのか覚えてないよ! オープニングラップのシューマッハのアクシデントに巻き込まれなかったのは運が良かった。その後、セーフティカーが出た時にすぐタイヤを替えたのはいい作戦だった。タイヤはレース中、リアのデグラデーションもまったくなく、すごくいい状態だったよ。路面コンディションがどんどん良くなっているのを感じて、セクター3でマッサより有利だったから、最初の2つのセクターで距離を保てた。彼の方が僕よりわずかに速かったと思うけどね。チームが戦略面でいい仕事をしてくれたから、そのおかげで9位でシーズンを終えられたんだと思う」

フランツ・トスト(チーム代表)

「ドライバーズチャンピオンシップに勝利したレッドブルとセバスチャン・ベッテルにお祝いを言わせてもらうよ。シーズンを通して最もコンペティティブなチームだったし、セバスチャンはベストドライバーだった。彼らはタイトルを取るにふさわしい。今日のわれわれのレースについては、アルグエルスアリは本当に素晴らしかった。良いスタートを決めて、うまくポジションを守り続けた。シーズンを通してのハイメのベストレースだったように思う。セバスチャンの方も良いスタートで、オプションタイヤは決して楽な状況ではなかったものの、彼もまた良い仕事をした。最後に、今シーズンが終わり、これまで力を合わせて戦ってきたブリヂストンに感謝と敬意を表すとともに、彼らの今後の幸運を願っている」

【ロータス】

ヤルノ・トゥルーリ(21位完走扱い)

「まずはチームにおめでとうと言いたい。今年は皆が本当に驚くほどの仕事を成し遂げたと思う。長くタフなシーズンではあったけれど、新規のチームとしては特別だった。今日の自分のレースは忘れたいレースだけどね。最初はフロントウイングに問題を抱えて、それからリアウイングの故障でレースはおしまい。だけど、(シーズンが)終わったことはかなりうれしい! 今年はいろいろと不運もあったけど、組み立てられたパッケージはとてもいい感じだし、チームの皆に次のステップに進むチャンスを与えてくれると思うから、来年についてはかなり自信がある」

ヘイキ・コバライネン(17位)

「なんてファンタスティックなシーズン終わりだろう。レース自体、シグナルが消えた瞬間から本当にすごかった。シーズンで最高のスタートを決められたんだ。すぐにいくつかポジションを上げて、そこからはとにかく必死に集中し続けた。すべてが計画通り完ぺきに進んだ。タイヤのデグラデーションもそれほどひどくなく、燃料が減ってマシンが軽くなっていくにしたがって、レースなのにまるで予選のようなラップを走り続けられた。後方のマシンを引き離すこともできたし、レースを通してトラフィックにもきちんと対応できた。ピットアウトした後は何台か道を譲らなければならず、それによって数秒を失ったけど、それでも自分の直接的なライバルは引き離し続けられたから問題ない。初シーズンをこういう形で終えられるなんて完ぺきだよ。来年に向けて大きな後押しになる。自分たちが定めた目標をすべて達成した。この先はエキサイティングな未来が待っている。ファンタスティックなシーズンにしてくれたチームに感謝する。来年が待ち切れないよ」

マイク・ガスコイン(CTO/最高技術責任者)

「任務完了。このプロジェクトに着手した時に定めた最初の目標が新チームで最高位につけることだった。われわれのエントリーの承認があれだけ遅かったことを考えると、ものすごいチャレンジではあったが、やり遂げた。トニー、ディン、ナサに10位をプレゼントできたことはチーム全体として本当に誇りに思う。個人的なことを言うと、パートナーであるシルビにありがとうと言いたい。私たちは共にこの仕事を成し遂げたのだ。彼女なしでは、またチーム全体がいなければできなかったこと。とはいえ、これは序章にすぎない。来年は前進することが重要だ。それでも、今夜はこの偉業を存分に楽しみたい。われわれの努力のたまものだ」

【HRT】

クリスチャン・クリエン(20位)

「今日はタフなレースだったし、マシンの仲はすごく暑かった。燃料をたくさん積んだ時のマシンは操作するのが大変だったけど、燃料が減っていくにつれてラップタイムはよくなっていったよ。チームにとっては、技術的な問題がなかったからポジティブなレース週末になった。他の新チーム勢とのギャップは小さくなっているのが分かるし、僕らはコンスタントなペースを発揮できたよ。シーズンを通じて素晴らしい仕事をしてくれたメンバー全員に感謝したいし、シンガポール、ブラジル、アブダビの3レースでレースする機会を与えてくれたこともありがたく思っている」

ブルーノ・セナ(19位)

「今日はよかったけど、ここアブダビでタフなレースを過ごした。できるだけプッシュして前を走る僕らのライバルに接近しようとしたけど、その後はトラフィックになってしまってポジションを上げられなかったんだ。F1での初めてのシーズンを楽しめたし、この1年にチームが培ったハードワークに感謝したい。僕は本当にたくさんのことを学べたし、いい準備になった。実際にレースすることでたくさんのことを学べるものだし、この経験を来年につなげることが待ちきれないよ」

コリン・コレス(チーム代表)

「われわれのF1初年度に9回のダブル完走を果たすことができ、満足している。ピットストップをセーフティカー導入中に行うという戦略はいい判断だったし、いくつかポジションを上げることができた。残念ながらレースでは青旗によってかなりの時間をロスしたけど、両ドライバー共にいいパフォーマンスを発揮したよ。F1での厳しい1年目を終え、われわれはより信頼性と安定性を結果に反映させることができるようになった。不可能に対処し、モータースポーツの最高峰の一部になってくれたチーム全体に感謝する。われわれは正しい道のりを歩んでおり、2011年に戦うことになる来シーズンに向けて燃えているのだ」

【BMWザウバー】

ニック・ハイドフェルド(11位)

「スタートは問題なかったし、ロバート(クビサ/ルノー)をパスすることもできた。でも、マイケル(シューマッハ/メルセデスGP)とビタントニオ(リウッツィ/フォース・インディア)のアクシデントがあったから、彼らを避けなきゃいけなくなって、そのポジションを失ってしまったんだ。それからはトラフィックに引っかかったから、すぐにタイヤを交換することにした。これはレース前に、もしこうなったらそうしようと打ち合わせていたんだ。これが予想以上にうまく機能して、3つもポジションを上げられた。その後はフェリペ(マッサ/フェラーリ)とのギャップを縮められたけれど、オーバーテイクするチャンスはまったくなし。今シーズンの最後にポイントを獲得できればよかったけど、そうはいかなかった。新世界チャンピオンになったセバスチャン(ベッテル/レッドブル)におめでとうと言わなきゃね!」

小林可夢偉(14位)

「シーズン最終戦では絶対に入賞したいと思っていたので結果にはガッカリしています。やれることはやったんですが、オーバーテイクする隙がまったくありませんでした。マシンは問題なかったです。けれど、戦略的に不運でした。アクシデント後にセーフティカーが入ったときに何台かが早いうちにピットストップをしたのでうまくいかなかったんだと思います。スタートはポジションを2つ上げられたので良かったんですが、その後はずっと前に引っかかってしまい、一度も全力疾走ができませんでした。素晴らしい成功を収めたセバスチャンにおめでとうと言いたいです!」

ペーター・ザウバー(チーム代表)

「まずはレッドブルとセバスチャンにおめでとうと言いたい。今日はタイトルを勝ち取るにふさわしい素晴らしいレースだったね。残念ながら、われわれはシーズン最終戦を入賞圏外でフィニッシュすることになった。両ドライバーとも本当によくやってくれた。ニック(ハイドフェルド)はウィリアムズとフォース・インディアを後方に押さえ込むことに成功している。可夢偉はレースを通してルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)の後ろでスタックしてしまったのが残念だ。われわれにとってはこれで非常にチャレンジングなシーズンが終わる。最悪のスタートだった。マシンに速さが足りず、重要な信頼性も欠けていたため、8レースを終えて、たったの1点しかチャンピオンシップポイントを手にできていなかった。これはうちのチームでは珍しいこと。シーズンを終えて合計44ポイントというのは満足できる結果ではないが、序盤のレース分を埋め合わせるのは不可能だった。それでも、ポジティブなこともある。ジェームズ・キーが加入してからはテクニカル面で大幅な進歩を遂げられた。加えて、可夢偉がシーズンを通して見事な成長を見せてくれたので、彼がうちのチームでドライブしてくれていることが本当にうれしい。サーキットの現場にいる者をはじめ、ヒンウィルのスタッフも合わせて全力を尽くしてくれたチーム全体に感謝する。特にドライバーの可夢偉とニック、ペドロ(デ・ラ・ロサ)にありがとうと言いたい」

ジェームズ・キー(テクニカルディレクター)

「シーズンの最後でポイントフィニッシュできれば最高だったので、そうならなかったことには少しガッカリしている。序盤にセーフティカーが入る大変なレースだった。その際、われわれはピットに入らないことにしたが、ピットストップを行った面々が最善だったように思う。ニックについてはオプションからプライムのタイヤに交換するにあたって、適切なタイミングだと思った時に呼び戻した。彼は素晴らしいレースを走ってくれたが、多くの時間をトラフィックの中で過ごしてしまった。可夢偉はルーベンス・バリチェロに押さえられていたので、彼のピットストップ後にタイムを稼げるかどうかを見るためにコース上にとどめた。しかしながら、ルーベンスが入ってくるまでの間に他車の後ろであまりに多くの時間を失ってしまっていた。そのため、残念ながら可夢偉は再び彼の後方で戻った。ゆえに、彼もまたトラフィックの中でレースを終えており、フラストレーションがたまったことだろう。結果、われわれはポイント圏外に終わった。厳しいスタートになった中、シーズンを通して本当に必死にプッシュし続けてくれたドライバーやチームに感謝する。セバスチャンとレッドブルにおめでとうと言いたい」

【ヴァージン】

ティモ・グロック(リタイア)

「僕らのデビューシーズン最後のレースはなかなか面白かった。ペースは良かったし、ロータスについていけた。ただ最後にギアボックスが熱くなりすぎて、壊れてしまったのが残念。でもいいペースで走れたので、今年を通してクルマを開発できたということだ。チーム全体、特に僕の担当クルーには感謝したい。彼らはとてもいい仕事をした。来年はもっといい形になるように頑張るよ」

ルーカス・ディ・グラッシ(18位)

「最初にセーフティカーが出るという、変わったレースだった。僕はすぐにピットインしてプライムタイヤに交換することにした。同じセットで50周も走り続けることは難しかったけど、乗り切ったよ。今は"ミッション達成"という気分――僕は自分のベストを尽くし、シーズンを通してミスは1つか2つだけだった。結果に反映された以上の努力をしたし、仕事のクオリティは高かったと思う。チームには感謝したい。親しい家族のように接してくれて、F1での1年目をよく頑張ったと思う」

ジョン・ブース(チーム代表)

「オプションタイヤはやや未知数な要素があったため、戦略を分けて1台ずつ違うタイプのタイヤでスタートした。両ドライバーとも良いレースを見せ、新チームの中でいいバトルができた。残念ながらティモはギアボックスがオーバーヒートしてしまい、ピットストップのすぐ後でリタイアを強いられた。ルーカスはレースの大半を同じタイヤで走り続けたが、見事完走を果たした。素晴らしいデビューシーズンを過ごしたチームをたたえたい。厳しいスタートだったにもかかわらず、皆でまとまり、一緒に作り上げたこのチームを私は非常に誇りに思う。素晴らしい人々と仕事ができて光栄だった。また、変わらぬ信頼と支援を提供してくれたパートナーたちにも感謝したい。コスワースは非常に信頼性あるコンペティティブなエンジンを供給してくれた。そして、F1参戦最後の年にブリヂストンと仕事ができたことは本当に光栄だ。これからのマルシャとの新たなパートナーシップ、そして有望な2011年を楽しみにしている」

【ブリヂストン】

安川ひろし (株)ブリヂストン モータースポーツ推進室長

「今日、力強いレースを戦い、ドライバーズチャンピオンシップ優勝を決めたセバスチャン・ベッテル選手にお祝いを申し上げます。我々にとっては最後のレースでしたが、様々なドラマや興奮を経験したこの14シーズンのフィナーレにふさわしい素晴らしいシーズンの最後を結ぶことができました。この間にわれわれのブランドの認知度は大きく高まり、数々の活動やイベントでは全世界のブリヂストン販売会社の皆さんに支援していただきました。ブリヂストンのすべての関係者に感謝すると共に、F1関係者の皆様にも長年の友情とご支援に感謝したいと思います。また、全世界のすべてのF1およびモータースポーツファンの皆さんにも感謝いたします。われわれの最高の技術を追求する情熱を楽しんでいただけたことを願います」

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー

「今日は最後のチェッカーフラッグまでブリヂストン・ポテンザタイヤがさまざまな戦略、最高の緊張感、そして大きな興奮を提供することができたレースでした。ポールポジションを一番多く獲得したドライバーがチャンピオンに輝いたのはふさわしい結果だったと思います。セバスチャン・ベッテル選手は、どうしたら最大限にタイヤの性能を引き出すことができるかを理解するために頻繁にブリヂストンのエンジニアたちと話をしたドライバーです。今シーズンは彼の才能が光輝く場面が多かったですが、今日も例外ではありませんでした。どちらのコンパウンドも素晴らしい性能を発揮しました。バトン選手はマネジメント次第でスーパーソフトも長持ちすることを証明してくれましたし、クビサ選手はトップグループとは逆の戦略で戦う価値を見せてくれました。ブリヂストンにとって、F1はやりがいのある、貴重な、そして満足のいくプロジェクトでした。この14年間のわれわれのF1活動に関わって下さった皆さんに感謝したいと思います。ありがとうございました」

(ブリヂストン プレスリリースより)

© ESPN Sports Media Ltd.