アブダビGP

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優勝のベッテルがワールドチャンピオン!

Kay Tanaka
2010年11月14日 « ヒュルケンベルグがウィリアムズ離脱へ | 「チームオーダー否定は正しかった」 »
ポール・トゥ・ウインを飾ったベッテルがチャンピオンに! © Getty Images
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14日(日)日本時間22時から2010年F1世界選手権最終戦アブダビGP決勝レースが、ヤス・マリーナ・サーキット(全長5.554km)で行われた。決勝の周回数は55周、レース距離は305.355kmだ。

第19戦となった最終戦のアブダビGPには、4人のドライバーがドライバーズチャンピオン候補として挑んだ。前日に行われた公式予選では、ランキング3位のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が今シーズン10回目のポールポジションを獲得。2番手にランキング4位のルイス・ハミルトン(マクラーレン)、3番手にランキング首位のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が続き、ランキング2位のマーク・ウェバー(レッドブル)は5番手だった。小林可夢偉(BMWザウバー)は12番手で予選を終えている。

現地時間17時からスタートという"トワイライト(夕方)レース"で開催された第2回アブダビGPは気温29℃、路面温度33℃、湿度58%。今週末のアブダビGPにブリヂストンはスーパーソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)とミディアムコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)という2種類のタイヤを投入した。2010年限りでのF1撤退を決めているブリヂストンにとっても、今週末がモータースポーツの最高峰から去るレースとなった。

フォーメーションラップを終えた24台がグリッドにつき、最終戦のレースがスタート! ベッテルとハミルトンはポジションを守ったが、アロンソは4番手スタートのジェンソン・バトン(マクラーレン)に抜かれた。ターン6では単独で180度スピンを喫したミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)にビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)が突っ込んでしまい、両者リタイア。リウッツィのマシンがシューマッハの顔面近くまで接近したが、両ドライバー共に自力でマシンを降りている。

オープニングラップでシューマッハとリウッツィがクラッシュ。頭のすぐ隣にリウッツィのマシンが突っ込んできたシューマッハはギリギリで回避した © Getty Images
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これでレースはセーフティカーが導入されることになった。ターン6の先でマシンの撤去が行われているため、2、3周目のセーフティカーランはターン5、6をショートカットして行われた。このタイミングを利用してニコ・ロズベルグ、ヴィタリー・ペトロフ(ルノー)、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)らがピットインしている。そのため、可夢偉は8番手にポジションを上げた。

セーフティカーは5周目でコースから退き、レースはリスタート。上位勢はどのマシンもポジションを守って6周目に入った。ターン11でロバート・クビサ(ルノー)がエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)をアウト側からパスし、9番手に浮上。7周目には同じターン11で可夢偉がルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)のインに飛び込んで一瞬だけ7番手に上がったが、続くターン12で差し返されてしまった。

8周目、アロンソを追う5番手のウェバーがターン19の脱出がワイドになり、ホイールをわずかにガードレールに擦って火花が散る場面があった。しかし、トラブルにはつながっていない。

レースは最初の10周を終了。先頭のベッテルはコンスタントにファステストラップを刻み、2番手ハミルトンとのギャップを1.7秒に広げた。3番手のバトンはハミルトンに4秒差をつけられ、アロンソは1.9秒後方。その2秒後ろにウェバー、0.8秒後方にフェリペ・マッサ(フェラーリ)が続いている。

11周目の終わりにウェバーがピットイン! プライムタイヤに交換して16番手でコースに戻った。12周目にはハミルトンがセクター1の最速タイムを刻み、ベッテルとのギャップを1秒に縮めている。15周目の終わりにアロンソがピットストップを行った。ウェバーとの位置関係が注目されたが、いくらかのマージンをもってアロンソが前でコースに戻っている。

しかしアロンソの前には、セーフティカー導入のタイミングでピットに入っているペトロフがおり、さらに前方にはロズベルグがいる。そのため、アロンソは実質的に6番手という状況になってしまった。このポジションではベッテルにタイトルを奪われてしまうということもあり、担当レースエンジニアのアンドレア・ステラは無線で「ベストを尽くしているのは分かるが、今が最も重要だ」とアロンソに語り、コース上でのオーバーテイクを促した。しかし、トップスピードで勝るルノーを抜くことに、アロンソは苦労した。

上位勢はハミルトンが先にピットに入り、ベッテルが続く格好となった。いずれもスムーズに作業を終え、両者の位置関係は変わらず。まだピットに入っていないバトンが先頭、2番手ベッテル、3番手クビサ、4番手可夢偉、5番手ハミルトンというのが25周目の時点でのオーダーだが、バトンと同じくクビサと可夢偉はピットストップを終えていない。

レース開始から1時間が経過する頃には、スタート時に上空にあった太陽が沈み、ヤス・マリーナ・サーキットは照明の明かりに照らされた。路面温度も30℃まで下がっている。可夢偉は33周目の終わりにピットに入り、プライムタイヤに交換。コースには16番手で戻った。

その後バトンがピットに入ったことで、ファステストラップを連発してペースを上げたベッテルが悠々と首位に戻った。レース44周目の時点では、首位ベッテル、2番手クビサ、3番手ハミルトン、4番手バトン、5番手スーティル、6番手ロズベルグ、7番手ペトロフ、8番手アロンソ、9番手ウェバー、10番手アルグエルスアリというトップ10。このうち、ピットに入っていないのはクビサとスーティルということもあり、アロンソは実質的に7番手。

クビサは46周目の終わりにピットインし、オプションタイヤに交換してコースへ。アロンソとペトロフの前、6番手で復帰した。さらに翌周にはスーティルがタイヤ交換を行い、13番手でコースへ。これで全車が1回のピットストップを終えたことになった。

レースは残り5周。この時点での順位は首位ベッテル、2番手ハミルトン、3番手バトン、4番手ロズベルグ、5番手クビサ、6番手ペトロフ、7番手アロンソ、8番手ウェバー、9番手アルグエルスアリ、10番手マッサ。アロンソはペトロフにプレッシャーをかけるが、ペトロフもミスを犯さない走りを継続した。

土壇場で3度目のワールドタイトルを失い、落胆するアロンソ © Getty Images
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その後、ベッテルはクルーズ走行に切り替え、トップでファイナルラップへ。最終的に順位変化はなく、ベッテルがシーズン5勝目をマークした! 2位にハミルトン、3位にバトンというマクラーレン勢が入り、4位ロズベルグ、5位クビサ、6位ペトロフ、7位アロンソ、8位ウェバー、9位アルグエルスアリ、10位マッサまでが入賞を果たした。可夢偉は14位でデビューシーズンを終えている。

最終戦の結果を受け、上位ドライバーの獲得ポイント数はベッテルが256ポイント、アロンソが252ポイント、ウェバーが242ポイント、ハミルトンが240ポイントという結果に。これにより、2010年F1世界選手権のワールドチャンピオンシップはベッテルに輝くことになった! またベッテルは23歳134日でワールドタイトルを手にし、2008年に23歳300日でチャンピオンに輝いたハミルトンの記録を抜き、F1史上最年少ワールドチャンピオンとなった。

ファステストラップはハミルトンが47周目にマークした1分41秒274だった。

これで2010年F1世界選手権の全日程が終了。史上最多となる全20戦で争われる2011年F1世界選手権は来年の3月11日(金)にバーレーンで開幕し、決勝レースは13日(日)に行われる。

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