アブダビGP

/ Features

  • レディオ・ガガ - アブダビGP

「ボックスしないとダメ。入っちゃうからね!」

Jim
2017年12月1日
© Lionel Ng/Sutton Images
拡大

2017年シーズンを締めくくったアブダビの一戦ははたから見れば退屈なレースだったかもしれないが、週末を通して興味深い無線メッセージがやり取りされている。『ESPN』特選のチームラジオを紹介する。

「OK相棒、こっちも見ていたよ。グロージャンに邪魔されていたね」
「ううん、ぜーんぜん平気。邪魔なんてまーったくされてないよ・・・」
「その皮肉は、あまり分かりやすいとは思わないな」
「そうだね。んじゃ、(ピーーー-!)」
「了解した」

フリー走行中に交わされたカーナンバー3(リカルド)とレッドブル(担当エンジニア:サイモン・レニー)の意味"深い"メッセージ。

「マシンから何か飛んでったみたい。僕の頭に当たってマシンの上を通っていった。何かは分からないけど」

フォーメーションラップ中に何かにぶつかったと言うキミ・ライコネン。何が飛んできたのかいまだに分かっていない。

「ヒュルケンベルグがコーナーをカットした。ポジションを戻すべきでしょ。ポジションを戻せってば! チャーリーとはどうなってんの? 彼がコーナーをカットしてアドバンテージを得たのは別に賢くなくたって分かることじゃん。ドライバーズブリーフィングで話し合ったことだよ」

オープニングラップのターン11からターン12にかけて、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグがショートカットして追い抜いたことに憤慨するセルジオ・ペレス。

© Kym Illman/Sutton Images
拡大

「サインツとのギャップはたったの21.4(秒)」
「オーケー、でもこれが精いっぱいだよ。もっと速く走りたいし、もっとデプロイメントがほしいよね。いろいろほしいものはたくさんあるさ。でも、今の僕らはこれがすべてだ」

ピットストップが相次ぐ中、ルノーのカルロス・サインツからポジションを死守するフェルナンド・アロンソ。早くもサンタクロースにクリスマスのプレゼントをねだったようだ。

「ターン11の点線に従うこと。点線のあっち側に行くのはダメだ」
「クラッシュしてほしかったらやるよ。ぶっちゃけ、もうそういうルールにうんざりしてるんだけど」

コースリミットに関するFIAルールにがまんできなくなった様子のロマン・グロージャン。

「リアがかなりきつい。ルカ、なんか情報ないの? ずっと黙ってないでさ」
「デフ(ディファレンシャル)を2に入れるように。ランス、今チェックしているから」

ランス・ストロールの苦戦はレースの第1スティントから始まっていたようだ・・・。

「このラップで入っていい? 最後までいくよりマシだと思うんだけど」
「待て」
「時間ないよ・・・」
「ランス、待機だ」
「分かってるよ、でも、2個もでっかいフラットスポットができちゃったんだ! ボックス、ボックス、ボックス、ボックスしないとダメ。入っちゃうからね!」
「分かった、分かった、このラップでボックスして」

多くのドライバーが1ストップ戦略を採用する中、3回のストップになり得る戦略を指示するストロール・・・。

「タイヤで何かやろうと思ったら今ボックスしちゃうのがいいんじゃないの? 今は時間の無駄な気がするから、もしかしたら何か学べるかもしれない」
「オーケー、ボックスせよ。ボックスだ」

上位フィニッシュが困難と見るや、さらに新しいタイヤセットを要求したストロール。アブダビGPはカーナンバー18にとってテストセッションと化したようだ。

「どうすればいいの? もうちょっとだけ情報くれないかな。もう少しタイヤを管理すべき?」
「プッシュだ。フロントが冷えすぎているんじゃないかと考えている。だから、フロントの温度を上げてみよう。それでバランスがどうなるかを見るんだ」

タイヤの熱入れに苦戦するストロールに対してコーチングを続ける担当エンジニアのルカ・バルディセッリ。ストロールは完走した18台中最下位の18位でチェッカーフラッグを受けている。

© Manuel Goria/Sutton Images
拡大

「フロントウイングに何したの? フロントウイングに何をしたのさ?」
「君が望んだ通りのことだよ」
「で、僕、何て言ったっけ?」
「低すぎないようにしてくれ、と」

ピットストップ中にフラップをアジャストしてもらったものの、コックピットで軽い錯乱状態に陥ってしまったセルジオ・ペレス。

「こんなの全然だよ」

アブダビでのレースの質に対するルイス・ハミルトンの見解。

「ヤッター! みんな、ありがとう。最高だよ。今日のマシンは何て素晴らしいんだ。シーズンの最高の締めくくりだね」

キャリア通算3勝目をマークして喜びを爆発させるバルテリ・ボッタス。

「来年のために、ドーナツ(ターン)の練習をしておいたよ」

マクラーレンがエンジンパートナーをルノーに変更する2018年に先だって、フェルナンド・アロンソはちょっとしたお祝い気分だったようだ。

「みんな、今グリッドに来たんだけど、もうパワーがないや」
「そこにいて大丈夫なのか?」
「うん、来ちゃったもんね!」
「もっともだ。まるで3位みたいだな!」

F1ラストレースを終えたフェリペ・マッサ。ファンに感謝を伝えるドーナツターンを披露するため、FIAのパルクフェルメ手順に従わずにグリッドに停車、そこで愛車に別れを告げた。

© Lionel Ng/Sutton Images
拡大
© ESPN Sports Media Ltd.