アブダビGP

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  • シーズン最後の2戦を総括!

ファインダー越しのF1 - 2015年ブラジルGP&アブダビGP

Mark Sutton / Jim
2015年12月12日

F1フォトグラファーのマーク・サットンが2015年シーズン第18戦ブラジルGPと同第19戦アブダビGPで撮影したお気に入りの写真を紹介する『ESPN』独占コラム!

【マーク・サットン 2015年12月8日】

ラバーダウン

カメラモデル:Nikon D4S | エクスポージャー: 1/1,250sec | 絞り値(アパーチャー):F9 | ISOスピード:1,600 | レンズ:24-70mmズーム | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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ピットボックスで全開のバーンアウトを見るのはかなり珍しい。すでにラバーダウンしていることがほとんどなので、それほどやる必要がないからだ。いつもならピットインしてストップの練習に励むシーン。キミ・ライコネンに再びコースに向かうようゴーサインを出そうとボタンに指を置くフェラーリメンバーが分かるだろうか。セッション終了時にやることが多く、同時に2つのピットボックスに入ってくることもあり、1台が前方、もう1台が後ろに並ぶ。ただチームには心配もある。ピットストップの練習を台無しにしたくないので、彼らの道筋から離れておかなければならない。さもなければチャンスを逃すこともある。

パレード王

カメラモデル:Nikon D4S | エクスポージャー: 1/1,000sec | 絞り値(アパーチャー):F9 | ISOスピード:400 | レンズ:70-200mmズーム | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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ドライバーズパレードの最後に登場したルイス・ハミルトンは特に誰と言葉を交わすわけでもなくトラックの前方に陣取った。どのドライバーもそれぞれにやり方があり、ハミルトンはこうすることが多い。ブラジルのドライバーズパレードで奇妙だったのはピットレーンを逆走したかと思うと方向転換してコースを周ったこと。今回、ルイスはトラックのトップによじ登り、ファンからの惜しみない拍手を一身に浴びていた。この週末、ハミルトンはアイルトン・セナ仕様の特別ヘルメットとブラジル用のスペシャルキャップを被っており、たぶんきっと、ブラジルのファンに感謝の思いを伝えたかったのだろうと思う。まだ一度も勝ったことはないが、ブラジルのレースを楽しんだようだ。

チームの勝利

カメラモデル:Nikon D4S | エクスポージャー: 1/400sec | 絞り値(アパーチャー):F8 | ISOスピード:400 | レンズ:500mmズーム | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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ブラジルで撮影したこのショットはとても気に入っている。このメカニックはジェームス・ワッデルといって、もうパドックには20年か25年ほどいるのではないだろうか。現在はメルセデスに所属しているが、かつてはHondaやBARにいた。それ以前には他のチームで経験を積んでいる。どうやらヒゲを伸ばしているらしく、両端をカールしてスタイリングしているのは皆を笑顔にするため。パドックにいるこういう男たちのことは本当によく知っている。ここ最近の素晴らしい傾向といえば、昔はロン・デニスやらエイドリアン・ニューイやらメインストリームの人々が表彰台に上っていたものの、最近ではチーム内の別の人たちが上るようになった。チームメンバーに感謝の気持ちを伝える上で素晴らしいことだと思う。彼らがスポットライトを浴びることはないが、それでもとても重要な仕事をしているのだから。

ベッテルの真剣な眼差し

カメラモデル:Nikon D4S | エクスポージャー: 1/500sec | 絞り値(アパーチャー):F5.6 | ISOスピード:18,000 | レンズ:500mmテレフォト | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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アブダビのフリー走行中にフェラーリガレージで撮影した一枚。基本的にドライバーたちはコックピットの中で暑さに耐えているが、どういうわけか、いつも冷気を当てるのは顔ばかり。おそらく、それが一番大事な部分なのだろう。コースに出ればヘルメットを通して風を浴びられるので、そのシミュレーションをしているのかもしれない。この画像を見ていただくと、ベッテルの横にジェットクーリングのチューブが置かれているのが分かると思う。彼はいつもコックピットに座ると網のように動じない目をする。私がこの場所で撮影するのが好きな理由はマシンに乗り込んだドライバーたちに人間らしい感情が見て取れるからだ。いったんバイザーが降りてしまえばその表情は外から分からない。

国家の威信

カメラモデル:Nikon D4S | エクスポージャー: 1/1,000sec | 絞り値(アパーチャー):F13 | ISOスピード:200 | レンズ:10.5mmフィッシュアイ | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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今年のグランプリに向けて、ピットレーン出口のトンネルに彩りが加えられた。アラブ首長国連邦の独立44周年を祝うカラーリングだ。この44という数字はコース脇のあちこちに掲げられ、レース週末を通して頻ぱんに目にした人も多いだろう。私はグランプリの翌週に行われた祝祭中もアブダビに滞在しており、とても見応えがあった。アブダビのピットレーンはかなり特殊なのでここで撮影するといつも良いショットが生まれる。ヘルマン・ティルケの手がけたサーキットはしばしば批判を受けることもあるが、このデザインはとても素晴らしく、F1カレンダーの中でも優れていると私は思う。グランプリ週末中、あるGP2ドライバーがこのピット出口で完全にミスを犯してウオールにぶつかってしまったものの、F1マシンがクラッシュした場面はまだ一度も見たことがない。

絶好調

カメラモデル:Nikon D4S | エクスポージャー: 1/250sec | 絞り値(アパーチャー):F6.3 | ISOスピード:1,600 | レンズ:24-70mmズーム | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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メルセデスの片側ガレージのメンバーやメカニックたちと勝利を祝うニコ・ロズベルグの姿。レース中はレアショットを求めてずっとヘリコプターに乗っていたので、チェッカーフラッグが振られて戻った後、すべてをダウンロードしながらピットレーンに行ってこの場面を撮らねばと思い始めていた。なかなかのポジションを見つけれたと思う。いつも通りチームの集合写真を撮り、それからルイスかニコが混ざってチーム全体の写真をカメラに収める。ニコの顔にはまさにむき出しの感情が現れている。カメラマンとしては週末を物語るその表情を逃したくない。この画像はロズベルグのシーズンの締めくくりをよく表していると思う。

Sutton Images | Twitter

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