アブダビGP

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最終戦では2名にペナルティポイント

M.S.
2015年12月1日 « ロズベルグの来季戴冠を期待するスチュワート卿 | 古いエンジンで乗り切ったロズベルグ »
© Sutton Images
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シーズン第19戦アブダビGPでは決勝レースで2人のドライバーにペナルティポイントが与えられた他、グランプリ期間中に空力テストに関連するルールの明確化が図られた。

最終戦の週末にメルセデスからスポーティングレギュレーション別表6および8の曖昧さを排除するよう要求されたスチュワードは、各チームおよび関係者の見解やこれまでにFIAが行ってきた調査等に基づき、空力テストで集めた情報をチーム間で共有することを禁じるなどの裁定を下した。メルセデスがこの要求を提出する上で懸念していたのは2016年から参戦するハースF1チームとフェラーリの技術提携であり、今回の裁定では他にスタッフの共有や次チームの制限内で行われていない空力テストからの情報取得も禁止されている。

通常のグランプリイベントに関連する審議・裁定としては、決勝レースでマクラーレンのフェルナンド・アロンソとトロ・ロッソのマックス・フェルスタッペンにペナルティポイントが与えられている。パストール・マルドナド(ロータス)と接触した件でペナルティを科されたアロンソは、他車に接触されてマシンコントロールができない状況にあったと述べ、この裁定に不満を示していた。

また、フェルスタッペンはルーキーシーズン締めの一戦で2件のインシデントにより計3点のペナルティポイントを科された。フェルスタッペンの累積ペナルティポイントは8に達し、これは今季に他のどのドライバーに科されたポイントよりも多い。次点は前戦ブラジルGPで総計6ポイントに至ったマルドナドだ。

アブダビGPの週末を通してスチュワードが審議・裁定したインシデントおよびペナルティは以下の通り。

アブダビGP木曜日:11月26日(木)

◆ロータス

スチュワードはロータスF1チームからFIA F1スポーティングレギュレーション第24条2項に基づいてカーナンバー8(ロマン・グロージャン)とカーナンバー13(パストール・マルドナド)の車両検査免除の要請を受けた。スチュワードは初回フリー走行が始まる前の金曜日午前にカーナンバー8とカーナンバー13が車両検査を受けるとのことで合意した。

FIA F1スポーティングレギュレーション第24条:車両検査
24条1項:レース3日前(モナコの場合は4日前)の10時から16時に、各参戦者に割り当てられたガレージで全車の初期車両検査が実施される。
24条2項:スチュワードによって免除が許可されない限り、上記の時間制限を守れなかった参戦者はイベントに参加することができない。

アブダビGP初日:11月27日(金)

【フリー走行1回目】

◆ルイス・ハミルトン(メルセデス)
違反内容:ピットレーンを時速86.2kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第30条12項に違反
裁定:メルセデスに罰金700ユーロ(約9万1,000円)

(フリー走行2回目はペナルティなし)

アブダビGP2日目:11月28日(土)

◆メルセデス

2015年F1スポーティングレギュレーション別表6および8に曖昧な点が多いとしてメルセデスAMGペトロナスF1チームを運営するメルセデス・ベンツ・グランプリ・リミテッド(以下メルセデス)から"明確化の要請書"を受け取ったスチュワードは、チーム代表らとFIA F1レースディレクターから話を聞いた上で下記のように決定した。

すなわち、FIA国際スポーティングコード11条9項1ならびに/もしくは11条9項2に従って本件はスチュワードの管轄とし、よってスチュワードがメルセデスの要請において概説されるそれぞれの争点についての決定にあたる。メルセデスは本日(土曜日)の13時15分にスチュワードの元へ赴くよう要請されており、追加の提出物の希望があれば進んで受け入れるものとする。

2016年FIA F1世界選手権の参加予定者や関心を持つ他の陣営は、口頭か書面、もしくはその両方でスチュワードにこの件についての考えを提出するよう呼びかけられている。書面での提案は本日(土曜日)17時まで。口頭での提案はスチュワードルームで本日(土曜日)16時から開かれる特別ヒアリングで受け付ける。口頭での提案の意思がある者はすべて、レースコントロールでスチュワードの書記官と連絡を取り、時間の調整をしなければならない。スチュワードは日曜日のレーススタートまでに懸案の事項について裁定を言い渡すよう努める。FIAインターナショナルスポーティングコードに則り、すべての陣営に控訴の権利があることをここに喚起する。

【土曜フリー走行】

◆ウィル・スティーブンス(マノー・マルシャ)
違反内容:5基目のコントロールエレクトロニクス(CE)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条4項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第28条4項(f)に則り、初回以外の5基目コンポーネント搭載であるCEの交換に5グリッド降格のペナルティが適用された。チームは11月27日(金)21時58分にCEの交換を技術委員に通知した。

◆ロベルト・メルヒ(マノー・マルシャ)
違反内容:ピットレーンを時速82.6kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第30条12項に違反
裁定:マノー・マルシャに罰金300ユーロ(約3万9,000円)

【予選】

◆ロマン・グロージャン(ロータス)
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条6項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー8のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。

◆ロベルト・メルヒ(マノー・マルシャ)
違反内容:パルクフェルメ状態にあるマシンのサスペンションセットアップを変更、FIA F1スポーティングレギュレーション第34条6項に違反
裁定:ピットレーンスタート
裁定理由:パルクフェルメ状態にある間にカーナンバー98のサスペンションセットアップが変更されたため、ピットレーンからのスタートならびにFIA F1スポーティングレギュレーション第38条2項に所定の手続きに従うことが要請された。

アブダビGP決勝:11月30日(日)

◆明確化の要請書

2015年F1スポーティングレギュレーション別表6および8に曖昧な点が多いとしてメルセデスAMGペトロナスF1チームを運営するメルセデス・ベンツ・グランプリ・リミテッド(以下メルセデス)から"明確化の要請書"を受け取ったスチュワードは、下記を経て裁定に至った。

(i)メルセデス、インフィニティ・レッドブル・レーシング(以下レッドブル)、スクーデリア・フェラーリ(以下フェラーリ)、ウィリアムズ・レーシング(以下ウィリアムズ)、サハラ・フォース・インディアF1チーム(以下フォース・インディア)の意見を聴取

(ii)FIAのF1ディレクターであるチャーリー・ホワイティング氏ならびにFIA F1テクニカルおよびスポーティングコーディネーターのマーチン・ブドコウスキー氏の意見を聴取

(iii) FIAと下記の各陣営とのやりとりを双方向から精査
a.フェラーリ
b.ハースF1チームを運営するハース・フォーミュラLLC
c.レッドブル・レーシング
d.メルセデス

(iv)下記陣営から文書を受理
a. マノー・グランプリ・レーシング
b.メルセデス
c.フェラーリ
d.フォース・インディア

(v)FIAの監査、調査およびさまざまなチーム施設訪問の報告書を検討

今回の裁定はそれぞれ独立するものである。

今回の裁定はFIA F1スポーティングレギュレーション別表6および8が意図するところについて、FIAやスチュワードの元に訪れたチーム代表らの圧倒的多数の見解が示していたのと同様の、われわれの明確な理解に基づいている。その意図は各コンペティターの空力開発に制限を科し、特に別表8の空力テストにかかわる分野のリサーチに関連するコストの上昇を回避することにあると理解される。いずれのチームや陣営の代表も2つの別表に内在する方針に異議を唱えてはいない。したがって、上記の意図はわれわれによる現状のレギュレシーション解釈を反映している。その他で言及されない限り、その解釈が今回の決断の理由となっている。

(後略/裁定の内容についてはこちらを参照)

【決勝】

◆フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
違反内容:ターン1でカーナンバー13(パストール・マルドナド/ロータス)に接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第16条1項に定義されているインシデントに関与
裁定:ドライブスルーペナルティ、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:ターン1でカーナンバー14(アロンソ)がカーナンバー12(フェリペ・ナッサー/ザウバー)の前を横切る際にカーナンバー13と接触したため。

アロンソの累積ペナルティポイント:2ポイント(2015年11月29日時点)

◆バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)
違反内容:ピットストップからの危険なリリース、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条12項(c)に違反
裁定:5秒のタイムペナルティ
裁定理由:ピットストップからリリースされた後、カーナンバー22(ジェンソン・バトン/マクラーレン)のリアと接触したため。

◆マックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)
違反内容:ターン9でコースを外れることでアドバンテージを得た、FIA F1スポーティングレギュレーション第20条2項に違反
裁定:5秒のタイムペナルティ、およびペナルティポイント1点(12カ月有効)
裁定理由:ターン9でコースを離れたカーナンバー33(フェルスタッペン)が持続的なアドバンテージを得て合流したため。

フェルスタッペンの累積ペナルティポイント:6ポイント(2015年11月29日時点)

◆マックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)
違反内容:青旗無視、FIA F1スポーティングレギュレーション第20条6項に違反
裁定:ドライブスルーペナルティ、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:カーナンバー44(ルイス・ハミルトン/メルセデス)の前で1周にわたって青旗を無視したため。

フェルスタッペンの累積ペナルティポイント:8ポイント(2015年11月29日時点)

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