アブダビGP

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ロズベルグが3戦連続ポール・トゥ・ウイン!

M.S.
2015年11月29日
© Sutton Images
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夕日が大きく西に傾き、夜が訪れようとするアブダビのヤス・マリーナ・サーキットにて、28日(土)日本時間22時から今季ラストレースとなる2015年FIA F1世界選手権第19戦アブダビGP決勝が実施された。

土曜日に実施された予選ではメルセデスのニコ・ロズベルグが6連続ポールポジションを決め、チームメイトのルイス・ハミルトンが2番手に続いた。フェラーリのキミ・ライコネンが今季予選ベストリザルトである3番手に入っている。その相棒であるセバスチャン・ベッテルはチームの判断ミスでまさかの16番手で予選Q1敗退を喫した。

予選19番手のウィル・スティーブンス(マノー・マルシャ)は今週末に5基目のコントロールエレクトロニクスを使用している。すでに他のエンジンコンポーネントが5基目に達していたため、今回スティーブンスには5グリッド降格のペナルティが科された。また、予選Q2でトランスミッショントラブルに見舞われてノータイムだったロマン・グロージャン(ロータス)がギアボックスを交換して同じく5グリッド降格。さらに、スティーブンスのチームメイトとしてロシアGP以来のレースに臨むロベルト・メルヒはパルクフェルメ状態にあるマシンのセットアップ変更を行い、ピットレーンからスタートすることになった。

上記のペナルティを適用した結果、15番手から19番手までのグリッド順はベッテル、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、マーカス・エリクソン(ザウバー)、グロージャン、スティーブンスに変わった。

決勝開始時の天候は晴れ、気温27度、路面温度29度、湿度55%のドライコンディションだった。サーキットは1周5.554km、決勝レースは55周で争われる。ピレリは今週末に使用するドライタイヤとしてソフトコンパウンド(プライム)とスーパーソフトコンパウンド(オプション)の2種類を選択した。第1スティントのタイヤにプライムをチョイスしたのはベッテルと17番手エリクソンからピットレーンスタートのメルヒまでの面々だ。

シグナルが消えてレースがスタートすると、ロズベルグが好スタートを決めて先頭をキープし、ハミルトン、ライコネン、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)に次いで7番手スタートのニコ・ヒュルケンベルグ(同)が5番手にポジションアップした。

後方ではパストール・マルドナド(ロータス)とアロンソが接触し、マルドナドがストップした一方、アロンソはタイヤとノーズを交換して隊列の一番後ろに合流した。2人のインシデントに関しては、スチュワードによる審議の結果、アロンソにドライブスルーペナルティが科された。

1周目が終わった段階で得点圏内を走っていたのは前述のトップ5に加えてダニエル・リカルド(レッドブル)、カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、ダニール・クビアト(同)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)だった。

マッサはコース上でクビアトをかわして7番手に浮上。レースが6周目に入ったところでクビアトがソフトタイヤに交換し、翌周にはペレス、リカルド、マッサもピット作業を終えた。

初回ピットストップの動きはさらに続き、9周目にはボッタスがプライムに履き替えたものの、ピットアウトする際にマクラーレンのピットを目指していたジェンソン・バトンと接触。その影響でコース下のトンネルを通過している間にボッタスのフロントウイングの一部が脱落した。

危険なリリースで5秒のタイムペナルティが科されたボッタスは11周目に再度ピットインしてノーズを交換している。続いてラップリーダーのロズベルグと3番手ライコネンが同時に1回目のタイヤ交換に向かった。

ハミルトンが12周目にタイヤ交換を済ませ、レース中盤のオーダーはロズベルグを筆頭にハミルトン、ベッテル、ライコネン、ペレス、グロージャン、リカルド、ヒュルケンベルグ、マッサ、クビアトという形に。この段階では全員がソフトを履いており、ベッテルとグロージャンはまだタイヤ交換を行っていなかった。ベッテルは17周目にタイヤが新しいチームメイトを先行させている。

アブダビの空が暗くなってくるに従って、ドライバーの行く手を照らす照明の光が鮮明になっていく。4番手を走行していたベッテルは24周目に1回目のタイヤ交換を行い、ソフトからソフトにつないだ。グロージャンも同じタイミングで新しいソフトタイヤに履き替え、隊列復帰した後にバトンをかわして11番手につけている。

一方、先頭ではハミルトンが6秒以上あったロズベルグとのギャップを縮め、30周目にはその差が約1.2秒になっていた。この時までに上位4名以外のほとんどのドライバーが2回目のタイヤ交換を完了している。

ロズベルグは31周目の終わりに最後のピット作業を行い、新品のプライムで最終スティントに向かう。32周目にピットインしたライコネンは右フロントのタイヤ交換に手間取って僚友ベッテルの後ろで合流した後、36周目にベッテルをパスして3番手に戻った。

4番手ベッテルは40周目に新品のオプションに履き替え、リカルドの後ろ5番手で合流。42周目にリカルドを料理すると、4.3秒ほど前方のペレスを追いかけ始めた。第2スティントを引っ張ったハミルトンもここで新しいミディアムを装着し、ロズベルグから11秒以上後方の2番手に復帰している。

45周目にベッテルがペレスを仕留めると、今度は12番手マックス・フェルスタッペンとバトンが超接近戦を演じる。フェルスタッペンにはこのバトルの中でコース外を走行してアドバンテージを得たとして5秒のタイム加算ペナルティが科された。加えてフェルスタッペンは青旗無視の疑いでレース後の審議対象になっている。

55周のレースはロズベルグの優勝で決着した。アブダビの夜空に輝く大輪の花火の下、ロズベルグをはじめ複数のドライバーがドーナツターンを披露し、最終戦の幕切れに華を添えた。

ロズベルグと共に最終戦の表彰台に上ったのはハミルトンとライコネンで、4位ベッテル以下ペレス、リカルド、ヒュルケンベルグ、マッサ、グロージャン、サインツがポイントを獲得。

11位サインツからバトン、ボッタス、エリクソン、フェリペ・ナッサー(ザウバー)、フェルスタッペン、アロンソ、スティーブンス、メルヒが完走を果たした。

これで全19戦が組まれた今季のレースはすべて終了。2016年シーズンは3月にオーストラリアで開幕する予定だ。来季のバトルもお楽しみに!

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